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変形性関節症
変形性の関節症ってありますよね。
あ、背骨や関節の「歪み」などではありませんよ。
あの「軟骨がすり減って~」などで有名なやつです。
特に膝と股関節が有名ですかね?
もちろん他にも手指、肘、肩、足首、背骨などもなります。
最近有名?になって来た手指が変形して曲がってしまう「へバーテン結節」や頚椎(背骨の頚の部分)ですと「変形性頚椎症」、腰椎(背骨の腰の部分)ですと変形性腰椎症などの診断名がつきます。
関節などの変形を引き起こす要因としては「加齢」「酷使」「怪我」「遺伝性」などが上がられています。
で、変形したもの(すり減った軟骨や椎間板など)は戻るのか?
はい、残念ながら減ったものは通常は戻りません。
お薬を飲んでも、整体や東洋医学なども当然無理。
ヒアルロン酸注射や”軟骨成分サプリ”なども無理ですね、戻りません。
今後、再生医療が進めば減った軟骨なども戻るようになるかも知れませんね?
では、痛みや不具合はどうしようも無いのか?というと今のところ、主原因が関節にあり、比較的重度の障害で日常生活に問題が生じている場合は手術以外ないでしょう。
もっとも重度になってからでは無く、ある程度の段階で手術をした方が予後(その後の経過と結果)が良いとされています。
しかしそれ程では無い状態、症状でしたら保存療法(手術以外の方法)でも改善、緩和、進行を遅らせるなどの余地はあります。
日常生活の工夫や運動や我々のような施術などですね。
実際、レントゲンなどで軟骨などの変形が確認されている方でも無症状の方は多くいるとされているようですし、変形があって痛みなどの症状がある方でも不調の要因が関節(例えば膝関節痛)以外の部位にあったりした場合はそちらにアプローチすることにより緩和する可能性があります。
ですので一概に変形しているから、軟骨がすり減っているからと諦めずに色々な改善の為の選択肢を持っていただきたいです。
あ、繰り返しになりますが”軟骨成分〇〇”は無理ですから。
コラーゲン、ヒアルロン酸(サプリ)、コンドロイチン、カルシウム、サメ軟骨など…いや無いですね~。
最後になりますが膝や股関節の変形性関節症に脚を持ち上げたりする筋トレが推奨されていますが、それはそれで良いのですが忘れてはいけないのが関節可動域を保てるようにすることですね。
これ、わりと忘れがちです。
うっかりしていると関節が固くなり気がつくと可動域が狭くなってしまった人がいらっしゃいますよ。
例えば膝なら、まだ痛みが左程でも無く関節可動域がある方ならしっかりと最大限に曲げたり伸ばしたりと毎日動かして下さい。
動かすと痛みが出たり、ちょっと関節の動きが固くなって来た方は痛みの出ない範囲で無理のない範囲で最大限に少しずつ毎日行い、徐々に動く範囲を拡大して下さい。
あせらず、毎日コツコツと長期戦ですね。
あと膝や股関節に問題のある方は「歩けなくなると大変だから」とウオーキングなどをがんばってしまう方がいらっしゃいますが、ほどほどに歩きましょう。
毎日歩かなくてはいけないとか、何歩あるかなくては、何時間歩くなど決めつけずにその時の状態で判断した方が良いですよ。
かえって負担を掛け過ぎて痛みなどが出てしまう方もいらっしゃいますのでね。
また歩くことだけで運動は良しとしないで下さい。
関節可動域の訓練にも筋トレにもウオーキングではなりませんよ。
なんにしても早めの対策が肝心ですね、以上です。