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かかりつけ医はどーする?
”かかりつけ医”という言葉がありますね。
日本医師会などは定義を挙げているようですが、何となく理想論のような気も?
結局、主にクリニックなどの開業医の先生を指していで、日頃受診している医師というということです。
生活習慣病(例、高血圧)などで継続受診や以前から何かあると診てもらう先生とか訪問診療を受けている…などの場合は既にかかりつけ医がいるということですね。
特に内科の医師に限らず、眼科でも皮膚科でも継続受診をしていればそのように呼ばれ、専門性が特別高く無くても、総合的に診ることが重要で必要に応じて専門医や専門機関を紹介して頂く形をとるわけです。
似た様な言葉に”主治医”がありますが、簡単に言うと大きな病院の医師をなど指していて入院した時や外来診療で特定の疾患の治療などを受ける場合の医師です。
かかりつけ医の医師に紹介状を書いて貰った場合、受診先の医療機関の医師が主治医になります。
しかし特に具合が悪いこともなく、病気や怪我をしないで済むのが一番理想ですから、ある意味”かかりつけ医”がいないというのは良いことかも知れませんね?
わたしの場合は現在のところ、かかりつけは歯科医院だけです。
おかげ様で他は今のところ病院等のお世話になることは無いので。
はい、有り難いことです。
話はそれますが、入院などして死亡した場合ですと病死となる為、何の問題も無く死亡診断書を書いて貰える訳ですが、例えば健康で急に死亡した場合、不審死扱いとなる為、
警察介入となり行政解剖などになることがあるわけです。
もちろん事故や事件による死亡の場合もある訳ですからこれらは仕方が無いことでしょうが、結局最後は病気になって入院でもして亡くならないと家族にも面倒を掛けるので申し訳ないような気がしてしまいます。
そう考えると何か腑に落ちないよな気も…
話は戻りまして、わたしが”かかりつけ医”を決める場合でしたらどのような点を考慮するか考えてみました。
ちなみにわたしも病院やクリニックなどの勤務経験も長かったので多くの医師や医療従事者と接する機会も多かったので。
医療機関の内部のことも多少は知ってますよ。
★自宅からの距離
特殊な治療を受けるとか、特別な疾患の為などでしたら遠くでも通院するかも知れませんが、皆さんも普通の疾患ならば無理無く通院出来る場所を選ぶでしょうね。
★込み具合
あまり待ち時間が長いのはわたしも嫌なんですが、これはある程度は致し方ないでしょうか。
★標榜する診療科目
例えば、内科、整形外科、眼科…など複数の科目を掲げているクリニックもありますが、医師が複数いてそれぞれ別の診療を担当しているならよいのですが、一人の医師(つまり院長)が全て診察するのならまとめて診て貰えるなら便利…と思わず、受診するなら内科は内科、整形外科なら整形外科と別の医師に診て貰った方が良いかもです。
医師の場合、法律的にはどの診療科目を標榜しても大丈夫なんですね。
といっても全然経験の無い科を標榜することは無いでしょうが。
このように複数の診療科目が表示されている場合、大概は一番最初に記載されている◯◯科が専門分野のことが多いです(例外もあります)。
多くは内科の場合が多いのではないでしょうか。
日本で一番多いのは内科医ですから。
外科系の医師の場合、外科の標榜ですと集患しにくいので内科、外科と記載する場合が多いですね。
もっとも消化器外科とか呼吸器外科などの医師でしたら内科系もカバー出来ます。
基本的には外科の医師は手術担当で内科の医師は薬を使った治療です。
★技量
医師の能力ですけど、高い方が良いに決まってますけどこれは普通では分からないですよね。
余程ミスでもされたらこれはとまずいか…と思いますが普通は判断出来ないでしょう。
名医みたいな医師がいらしたら有難いですが、現実はそうはいかない。
そのような医師と出会えたらそれはそれで凄くラッキーなことですね。
しかし、そうそう名医がいる訳ではありませんので普通(平均的)の技量の医師で十分問題無いです。
出来れば診断力が高い医師でしたら申し分ないですし、自分の不得手の疾患や判断の難しい時など専門医や専門医療機関を迷わず紹介していただければと思います。
あと、わたしとしては無駄に薬を処方し過ぎない医師が理想ですね。
単なる風邪でこんなに薬はいらないでしょ、のような先生がいっらしゃったりしますよね。
血圧が普段よりちょっと高くなっただけで降圧剤をすぐ追加してしまう先生とか。
ちょっとわたしは疑問なんですが。
多剤投与の問題が日本では多いんじゃないでしょうか?
日本人は平均的に必要以上に薬を飲みすぎる傾向があるのでは?
★愛想
無愛想は嫌ですけど、特別愛想が良く無くても普通でよろしいかと。
愛想だけよくても中身が伴っていないと困りますのでね。
やはり話しやすい先生というのが大事ですね。
信頼関係が築かれないとかかりつけ医としてはちょっと適さないです。
出来ましたらスタッフの方は愛想など、良い感じであって頂ければ有難いです。
受付スタッフさんや看護師さんが無愛想、機嫌悪そうなんて感じでしたら、ちょっと嫌ですね。
電話対応でも対面でも。
ここはスタッフ教育も出来ないのか?
なんて疑われますよね。
以上、簡単に私見を簡単に述べてみました。
まぁ実際は何となく自分にあったところに落ち着く(通院)ということでしょうか。
良い出会いを!
病院受診の際は
既に通院されている方は問題無いかもしれませんが、新規に病院(クリニック)など受診される場合や初めての診療科目など受診の際は医師とのコミュニケーションを円滑に進める為にはメモ帳などお持ちするのをお勧めです。
軽症の場合や眼科や耳鼻科、皮膚科などの場合はあまり必要性が少ないかも知れませんが、その他の診療科の場合や病院や医師の前だと緊張したり、遠慮したり説明されても忘れてしまうとか理解しにくいなど。
また患者さんの方から医師に説明や質問などをするのが苦手などの場合は役に立ちますよ。
初診などの場合、医師から問診を受けますが事前に話す内容を整理しておかないと、いざと言う時にうっかりして忘れてしまうことがあります。
大方の患者さんはメモ帳など用意したことが無いので面倒に思われるでしょうが。
例えばどこかが痛むなどの場合でしたら
”いつ位から”
”どこが”
”どんな時に痛むのか”
”何かきっかけがあったのか”
”安静していても痛むのか”
”どんな動作をしたら痛むのか”
”どんな場合は痛みが楽になるのか”
”当初と比較して痛みは良くなってきているか、強まっているのか”
”その他、気になる症状はあるのか”
”体重や体温、食欲や睡眠、排便排尿に問題は起きていないか”
”過去に何か病気や怪我などをしていないか”
”現在何か病気を持っていないか”…などでしょうか。
このような要点を事前に記憶するなりメモ帳などに記載しておくと患者さんから医師への説明が効率的に行えるようになります。
医師からの説明を受ける時にも、「ハイハイ」と聴いていても思いのほか聴き洩らしがあったり、忘れてしまうことはありますよ。
初診の場合に限らず、2回目以降の診察でも医師の説明の分からなかったことや疑問点など思いついたら記載しておき質問するのがよろしいかと思います。
医師にどんなことでも些細なことでも質問するのは良い関係性を作るのに有効です。
患者さんによっては「医師にお任せしているので特別質問なんて無い」「素人が余計なことを聴いてはわるい」「先生が忙しそうだからわるい」「愛想がいまいちなので何となく聴きにくい」などと思われる方もいらっしゃるでしょう。
なかには話好きな患者さんもいらっしゃり、肝心な要点に関しては曖昧で関係無いような世間話などに繋げて話し込んだり(どちらかと言うとご高齢者にみられるような)は、ちょっと困りものですけど診療に関する内容の話は遠慮無くされた方が患者さんにとっても良いことですし、医師側としても「この患者さんはやる気(?)のある患者さんだ」と思って貰えますよ。
医師には患者さんに対して診療の説明義務や質問に対して答える義務がありますので遠慮ばかりする必要はないでしょう。
とは言っても医師も人間なので皆が人格者というわけではありませんし、性格もそれぞれなので。
丁寧な説明をしてくれる医師もいらっしゃれば、何となく口数少ないとか、無愛想な方もいらっしゃるのも事実。
まぁ、そんな場合でも簡単な質問などしてみるのが良いと思います。
わたしも病院やクリニックなどの勤務経験でそれなりに多くの医師と接点もありましたので…はい。
確かに色々なタイプの医師がいらっしゃいましたよ。
もしあまり説明もしてくれない、質問すると嫌がられるなどが何回かみられるようなら、ちょっと長い関係を保つのは難しいかも?ですね。
あと、特にご高齢者の方は診察の際、同伴者に一緒に診察室に入って頂いた方がベストです。
患者さんのみでは無く、一緒に話を聞いたり、分からない点を質問されたり出来ますので。
現在はご高齢者の患者さんには同伴者を促す病院(クリニック)が増えているようですね。
もちろん若い方でも心配のある方は同伴者がいらっしゃった方が安心でしょう。
最後になりますが、ご高齢者の方に比較的あるケースですが、特に整形外科に通院されていた場合でも意外にご自身の診断名をご存じ無い方がわりといらっしゃるんです。
医師から診断名を聴いていないとおっしゃいますが、事実説明されていないのか?聴いていても忘れているのか?は定かではありませんが…。
このようなケースもありますのでメモ帳に診断名や所見を医師に聞いて記載して頂きたいですね。
われわれにも診断名や所見などの情報は有力ですので。