成田市の整体院
手技療法室 縁

 

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2022-11-22 13:38:00

変形性膝関節症あるある

高齢者の膝-min.jpg

 

 

変形性膝関節症のよくある話(あるあるですね)を簡単に書いてみます。

 

①高齢者のなる病気?

 

確かに若年者には無く、中高年以上から徐々になり始め、基本的にほぼ高齢者の方の病気です。

しかし高齢者が全員なるわけでは無いので、加齢は大きな要素の一つです。

これは間違いない訳です。

 

②太りすぎは膝を悪くする?

 

確かに肥満でしたら身体には良くないですけど、肥満でなければ(多少太っている位でいたら)、体重が膝にかかって悪くするということは余りないでしょうね。

 

むしろこれは皮下脂肪ばかり多くて筋肉量が少なすぎたり、太っていて動くの少ない為の運動不足の問題でしょうか。

 

また皮下脂肪が多すぎると体内で炎症物質が出やすくなるとも云われます。

あとは人によっては飲食物の摂取量や質の問題も絡んできますね。

 

ただ変形性膝関節症は痩せていてもなりますし、単純に見た目の問題ではないですね。

 

③筋力不足は膝を悪くする?筋トレは予防や改善に役立つ?

 

言うまでもなく適切に筋力(筋肉量)はあった方が良いです(姿勢を保ったり、行動するのに役に立ちます)。

 

しかし単純に筋力が弱いから膝が悪くなる、では無いですし筋トレやってれば予防も出来るし、また膝関節症になっても筋トレやれば良くなってしまうと言うものでは無いので。

 

そう簡単な理屈だったらいいんですけどね。

 

まぁ、それはそれ、これはこれで考えた方が良いかと。

もちろん色々な意味で筋力や筋トレ大事ですよ、役に立ちます。

 

注意点として関節の痛みが強い時やそれ程では無くても痛みを引き起こす運動(散歩もです)は止めましょう。

その辺は状況判断が必要です。

 

④やはり軟骨の問題?

 

レントゲンを撮ると、軟骨が減っていて隙間が狭くなっていたり、とげ状になっていることを指摘されるかも知れません。

脚の骨に微小な骨折がおこり、その小さな破片が滑膜を刺激し炎症が起こる→痛みが起きる、水が溜まる場合もと説明されるかも知れません。

 

確かに軟骨は減少するんですね(決して擦り減ったりはしません、減少です)。

しかし加齢とともに多くの方は軟骨も減ってきますし、減ったからといって必ずしも痛みが出たり不具合が生じるわけでは無いです。

 

ですから原因では無く、要因の一つですね。

 

⑤軟骨に良いと云われるサプリは?

 

これは残念ながら効果はないです。

コンドロイチンとかコラーゲンとか…。

これらは普通のたんぱく質として吸収されてしまします。

 

あとカルシウムも別に効果は無いですよ。

軟骨は増えません(元には戻りません)

 

⑥ヒアルロン酸注射は?

 

別のページにも書きましたけど、わたしが聞いてる範囲では満足している方は少ないですね。

 

1クールで5回位、注射を打ちますけど効果の出る方はこの間で変化を感じていますし、あまり効果が出なかった方が2クール、3クールと続けてもどうなんでしょうか?

多分整形外科では勧めれるでしょうが。

 

間違っても軟骨が元に戻ったりはしませんよ。

 

⑦膝の水を抜くのは?

 

別に癖になることも無いでしょうし、抜けば抜くほど水が溜まりやすくなることも無いでしょうけど。

水が溜まると膝の曲げ伸ばしもやりにくい、脚が重いなど不快ですので溜まっている間は数回位抜くのは大丈夫と思います。

 

ただ漠然と繰り返すものでは無いと思います。

治療では無いですから。

炎症がある限り水は溜まりやすいのでそちらが治まる治療でないとしょうがないですね。

 

⑧正座は膝に悪い?

 

というか、膝が悪くなると正座が辛くなりますし、関節が拘縮(固まって可動域が制限される)すると無理ですから。

初期のうちに(痛みがあまり出ていない時から)関節可動域訓練として浴槽の中とか、おしりと踵の間に座布団とかクッションを挟んで正座の練習をしたほうが良いですよ。

 

ちなみに普段正座をしている人は膝を悪くしやすいと云う話がありましたが、そんなことはありませんよ。

 

 

 

 

 

 

 

2022-11-02 17:05:00

変形性膝関節症の運動

高齢者の膝-min.jpg

 

 

ご高齢者の方で歩く時や立っている時に膝がまっすぐ伸びていなくて曲げている方に気付かれたこと、あります?

 

変形性膝関節症が進行して関節拘縮(関節が固まって動きが制限されてしまう)がおきてくると厄介です。

 

ある意味、膝を曲げてやや中腰で歩いたりしているようになっている訳ですから。

完全に膝が伸びない、曲がらない状態です。

 

徐々になっていく訳ですから、早めに対応して頂きたかったと思います。

 

この膝の問題で痛みの対処は大事ですが、関節の動きを保つのも重要です。

 

運動では一番に関節可動域訓練(ストレッチと同じようなものと考えて下さい)です。

 

最初に膝に水が溜まったり、腫れているような感じがあったり、痛みがつよかったりした場合は少し治まって来てからすぐに始めて頂きたいです。

 

ゆっくりと、しっかりと(痛みのおきない範囲で)膝を伸ばす、曲げるのを毎日、回数を決めて行うつもりで。

面倒くさいとか、油断しているとマズイですよ。

 

伸ばす時は台などの上に脚を乗せ、膝を下に軽く押すようにして伸ばすのも良いですし、曲げにくい時はお風呂に入ったとき、浴槽の淵につかまり正座するような感じで痛くないところまで、曲げたりを数回繰り返したりしましょう。

 

浮力があるのでやりやすいですし、温まっているので筋肉もほぐれていますのでお勧めです。

あとは膝のお皿を両手で前後左右、斜め方向に動かすのも良いですね。

 

よく膝の運動で筋トレも紹介されますが、それはとりあえず二の次です。

関節がちゃんと動くのが一番です。

 

散歩(ウオーキング)も歩いて痛まないんだったらともかく、痛みが出るようだったらやらないことです。

歩くのは一般的な運動にはなりますが、膝そのものの運動にはなりません。

がんばって歩きすぎも良くないですよ。

 

1日1万歩なんて別に意味のないスローガンですから。

ともかく関節の動きの問題は油断大敵ですから。

 

固まってからでは大変です。

ご用心。

 

 (追記)

膝の動きには膝関節単体ではなく、足関節周りや股関節(特に後ろ方向の可動域)や体幹(腰が曲がって来ると股関節や膝に影響が出ます)も大事です。

併せて可動域訓練が必要ですね。

 

 

 

 

 

 

 

2022-10-17 10:41:00

膝のサポーターの件

膝サポーター.jpg

 

 

膝を痛めた時やスポーツ中の怪我予防としてサポーターを付けたことがある方もわりといらっしゃるかも知れませんね?

 

目的としては保温、保護、靭帯や筋肉の支持、固定や動きを制限して痛みが起きにくいようにすると言うことで。

 

体重をかけたり、歩いたり、膝を動かした時に痛むような場合には有効ですのでやはり急性期(痛み始めて間もなくの期間)向きです。

 

サポーターにも幾つかのタイプがあるので(布製の履くタイプとかベルトがついていて固定するものや、より強い支柱が入っているものまで)

目的や用途に応じて選ぶのが大事なので、よくわからない場合は専門家に相談された方がよろしいです。

 

ただサポーター自体が治療になる訳では無いので、慢性期の痛みの方にはあまり効果的ではないでしょう。

 

使うと楽になるのならともかく、「無いと不安だから」などの場合は数日間使わずに心理的な効果(安心感)だけなのか確かめてみると良いかもです。

 

最後にサポーターはあまり動かない時や就眠時には外しましょう。

 

つけっぱなしにするものではありませんので。

 

 

 

 

2022-10-14 17:06:00

膝に水が溜まる件

膝関節痛-min.jpg

 

 

膝などに水が溜まることがあるのはご存じですか?

経験済みの方もいらっしゃるかも知れませんね。

 

本来、どんな人でも関節内に水(関節液)がありまして、分泌と吸収を繰り返しているので溜まるということは無いですが、何らかの原因で炎症が起きるので水が溜まってしまう訳です。(関節水腫といいます)

 

【考えられる疾患(順不同】

 

①外傷性のもの(靭帯損傷や半月板損傷、骨折など)

 

②変形性膝関節症(中高年以上の方がなりやすく、軟骨が……とよくいわれるものです)

 

③痛風(尿酸結晶が沈着、足の親指の付け根付近が痛むことで有名ですね)

 

④偽痛風(痛風の症状に似てますけど、こちらはピロリン酸カルシウムというものが沈着します)

 

⑤感染性の関節炎(細菌感染など)

 

⑥関節リウマチなど

 

症状として膝周りが腫れたようになり、赤く熱っぽい感じになったり、痛みや膝の曲げ伸ばしがやりにくいなど。

疾患によっては発熱する場合もあります。

 

こういう場合、最初は整形外科を受診し水を抜く(関節穿刺といいます)ことにより、症状が楽になりますし、水を抜くのは検査にもなっています。

 

どういう色になっているか、血液が混じっていないか?など調べます。

 

ただこれは本質的な治療では無いので、原因を見つけその治療をする必要があるわけで、炎症が治まらないとまた水がたまります。

水を抜くのが癖になることは無いですが、漠然と繰り返すのはマズイですね。しっかり治療しましょう。

 

あと水が溜まるような状態の時に普通の生活をおくると改善が遅れてしまいます。

普段どおりに立ち続けたり、歩いたり動き回るのは出来るだけ避けましょう。

 

極力膝に負担をかけないでください。

 

ちなみに以前、わたしが勤務時代のことですが、ご高齢の男性患者さんが膝が腫れて(水が溜まる)痛む、歩くのが大変という状態になりました。

年齢的にも大方、変形性膝関節症かな?と思いましたが検査の結果「偽痛風」でした

腫れや痛みは服薬により改善されました。

 

何事も先入観をもって判断するのは過ちのもとですね。

 

 

 

 

 

2022-10-08 17:06:00

ヒアルロン酸注射はどうかな?

高齢者の膝-min.jpg

 

 

ヒアルロン酸注射はご存じですか?

 

いえ美容系のやつでは無く、中高年以上の膝痛の多くを占める変形性膝関節症の為の注射の方です。

実際、多くの患者さんが体験されているでしょうね。

 

この注射の目的としては、

①痛みの緩和 

②炎症をおさえる

③関節の動きを滑らかにする

④軟骨の破壊のブレーキなど。

 

軽症で進んでいない時期に効果が高く、それ以降だと効果が薄れるとなっています。

注射1本の効果は約1~2週間位で、もちろん根治するものではないですが。

 

実際、わたしも何人もの方の体験談を伺っていますけど、満足されていた方はほとんどいらっしゃらなかったですね。

 

効果が出る方は最初の1クール目で何らかの変化がみられていますし、2クール、3クールと続けている方はどうでしょうか?

難しいのでは?

 

米国整形学会や国際変形性関節症学会では「変形性膝関節症の治療法としてヒアルロン酸注射は推奨されない」と公表されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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2024.04.26 Friday