成田市の整体院
手技療法室 縁

 

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2024-06-24 12:23:00

再、ぎっくり腰

ぎっくり腰-min.jpg

以前も長々とぎっくり腰ネタを書いたことがありましたが、久しぶりに”再”ということで。

なにやらドイツの言葉では「魔女の一撃」と呼ばれるとやら。

 

原因が良くわからず、急に激しい痛みに襲われるので魔女に武器で腰を叩かれた結果では?と昔は云われた?とか。

いやいや分からなくも無いです。

 

【どんな症状?】

 

経験者の方はお分かりですよね。

 

●身体を前後に曲げたり、中腰が痛い

●立ったままズボンや靴下が痛くて履けない

●床からの立ち上がりやベッドからの起き上がりが痛い

●階段の昇り降りが痛い

●車の乗り降りで痛む

●咳やくしゃみで痛みが起きる~など。

 

以上のことはワタシも全部経験済みです。

 

基本、ぎっくり腰は何かしらの動作により痛みが誘発されるもので動かずに楽な体勢を取っていれば痛みは出ません。

●痛みで夜も眠れない

●日増しに痛みが悪化していく

●楽な体勢を摂っているのに脚の方に迄、痛みや痺れが起きる(動作時には臀部や大腿部、鼠径部に鈍痛が起きる場合はあります)

●発熱などを伴う

通常このようなことはありません。

 

【ぎっくり腰の原因は?】

 

現代医学でもぎっくり腰の直接のはっきりとした原因は良く分かってないらしいですが、大まかには腰臀部周りの筋肉の断裂や関節障害と言われています。

けっこう多くの方は「重いものなど持ち上げた」「身体を捻った」などいわれますがそれは”発症のきっかけ”ですね。

 

そのような場合で起きることもありますし、ほんの些細な「え、こんなことで?」「具体的に良く分からなかった」などの動作でなってしまう場合も多いですよ。

ワタシもほんのちょっと前かがみしただけでぎっくり腰になった経験があります。

 

でこのような事態になる前から身心の何かしらの疲労が蓄積されていたり、既に無自覚でも腰回りに何らかの問題があったりで既に下地が出来ており、それが何かのきっかけ(動作)で”一撃”…痛いぃ、と。

 

【なったらどうする?】

 

出来れば2~3日は安静が一番!

この時期は痛みが強まりやすいです。

炎症が起きている可能性もありますのでね。

 

とはいえ中々実際は難しいです。

仕事や家庭のこともあるし入院でもしない限りおちおち寝ていられない。

 

仕方が無い、出来るだけ最低限度の動きで何とかやり過ごして下さい。

この2~3日は市販の消炎鎮痛剤【出来ればアセトアミノフェン製剤(市販ではタイレノール、病院の処方薬ではカロナールなどがお勧め)】を服用したり、湿布薬も有用でしょう。

 

これらで大幅な痛みの緩和は難しいですが多少なりとも緩和される可能性があります。

コルセットをお持ちの場合しばらくの間、動く時は装着された方が良いですね。

 

一般的なぎっくり腰(他に問題が無い)は時間経過により平均7日~10日位の間には大分動作時の痛みは緩和されるので”日にち薬”も改善の要素です。

平均的に特別に治療などをしなくても1週間~2週間以内に治癒されると云われています。

 

痛みが和らぐに従い、無理の無い範囲で日常に戻して行きましょう。

 

「温める?冷やす?」

 

鎮痛剤以外にもこのようにどちらが良いのか?という話が良くでますが、私見では温めた方が良いケースが多いと思われます。

じっとしていても腰が気になるようでしたら炎症が強い可能性がありますので冷やしてみる、動いた時のみ痛むなら温める…でよろしいかと。

 

冷やし方:氷嚢、アイスノン、ビニール袋に水、氷を入れるなどの方法で冷たすぎ無いようタオルなどで調整して使用。

温め方:更衣動作、入浴動作が辛くはければ入浴または湯たんぽ、ペットボトルに入浴時位のお湯を入れて使用するなど。

 

どちらか良く分からない場合:何もしない(これも一つの手段です)

ちなみに湿布剤で温、冷は特別意味はありません ←つまり温めたり冷やしたりする効果は無いということです。

 

「やらない方が良いこと」

 

●飲酒

●ストレッチなど体操

●セルフマッサージ

●散歩など

 

これらは余計に症状を悪化させる可能性がありますので痛みが落ち着くまでは止めましょう。

 

【整体やマッサージなどは?】

 

少なくとも発症後3日以降過ぎて当初より痛みが和らいで来た、動けるようになって来たなど改善傾向が見られて来てからがお勧めです。

痛みを堪えて無理に来院したり、筋肉の炎症などがあった場合施術を受けることで余計に悪化するリスクも考えられます。

 

回復途中の時期に回復速度を早める後押しとして利用されることが有効かと考えます。

 

【病院に行った方が良い場合は?】

 

一般的なぎっくり腰以外が懸念される時です。

一般的とは安静にしていると痛みは出ない、動いた時やある姿勢(中腰やしゃがみ込みなど)を取った時だけ痛む、日数の経過とともに少しずつ改善傾向がみられるなどです。

 

●脚(足)の方まで痛みや痺れが起きている場合

●おしっこの出具合が悪い、または失禁など

●脚が動かしにくいようになった、感覚(触った感覚や熱い冷たいなど感覚)が鈍いなど

●2週間位たっても改善傾向が見られない

●スポーツの練習や試合中に起きた痛み

●高齢者

●骨粗鬆症がある方

 

以上のような方は整形外科の受診がお勧めです。

椎間板障害、椎間板ヘルニアや高齢者の方、骨粗鬆症のある方は圧迫骨折、破裂骨折などの可能性も考えられます。

 

特におしっこの異常や急に脚(足)が動かしにくい(麻痺の可能性)は重篤な疾患の可能性が高いので早急な整形外科の受診が必要です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2022-11-22 13:38:00

変形性膝関節症あるある

高齢者の膝-min.jpg

 

 

変形性膝関節症のよくある話(あるあるですね)を簡単に書いてみます。

 

①高齢者のなる病気?

 

確かに若年者には無く、中高年以上から徐々になり始め、基本的にほぼ高齢者の方の病気です。

しかし高齢者が全員なるわけでは無いので、加齢は大きな要素の一つです。

これは間違いない訳です。

 

②太りすぎは膝を悪くする?

 

確かに肥満でしたら身体には良くないですけど、肥満でなければ(多少太っている位でいたら)、体重が膝にかかって悪くするということは余りないでしょうね。

 

むしろこれは皮下脂肪ばかり多くて筋肉量が少なすぎたり、太っていて動くの少ない為の運動不足の問題でしょうか。

 

また皮下脂肪が多すぎると体内で炎症物質が出やすくなるとも云われます。

あとは人によっては飲食物の摂取量や質の問題も絡んできますね。

 

ただ変形性膝関節症は痩せていてもなりますし、単純に見た目の問題ではないですね。

 

③筋力不足は膝を悪くする?筋トレは予防や改善に役立つ?

 

言うまでもなく適切に筋力(筋肉量)はあった方が良いです(姿勢を保ったり、行動するのに役に立ちます)。

 

しかし単純に筋力が弱いから膝が悪くなる、では無いですし筋トレやってれば予防も出来るし、また膝関節症になっても筋トレやれば良くなってしまうと言うものでは無いので。

 

そう簡単な理屈だったらいいんですけどね。

 

まぁ、それはそれ、これはこれで考えた方が良いかと。

もちろん色々な意味で筋力や筋トレ大事ですよ、役に立ちます。

 

注意点として関節の痛みが強い時やそれ程では無くても痛みを引き起こす運動(散歩もです)は止めましょう。

その辺は状況判断が必要です。

 

④やはり軟骨の問題?

 

レントゲンを撮ると、軟骨が減っていて隙間が狭くなっていたり、とげ状になっていることを指摘されるかも知れません。

脚の骨に微小な骨折がおこり、その小さな破片が滑膜を刺激し炎症が起こる→痛みが起きる、水が溜まる場合もと説明されるかも知れません。

 

確かに軟骨は減少するんですね(決して擦り減ったりはしません、減少です)。

しかし加齢とともに多くの方は軟骨も減ってきますし、減ったからといって必ずしも痛みが出たり不具合が生じるわけでは無いです。

 

ですから原因では無く、要因の一つですね。

 

⑤軟骨に良いと云われるサプリは?

 

これは残念ながら効果はないです。

コンドロイチンとかコラーゲンとか…。

これらは普通のたんぱく質として吸収されてしまします。

 

あとカルシウムも別に効果は無いですよ。

軟骨は増えません(元には戻りません)

 

⑥ヒアルロン酸注射は?

 

別のページにも書きましたけど、わたしが聞いてる範囲では満足している方は少ないですね。

 

1クールで5回位、注射を打ちますけど効果の出る方はこの間で変化を感じていますし、あまり効果が出なかった方が2クール、3クールと続けてもどうなんでしょうか?

多分整形外科では勧めれるでしょうが。

 

間違っても軟骨が元に戻ったりはしませんよ。

 

⑦膝の水を抜くのは?

 

別に癖になることも無いでしょうし、抜けば抜くほど水が溜まりやすくなることも無いでしょうけど。

水が溜まると膝の曲げ伸ばしもやりにくい、脚が重いなど不快ですので溜まっている間は数回位抜くのは大丈夫と思います。

 

ただ漠然と繰り返すものでは無いと思います。

治療では無いですから。

炎症がある限り水は溜まりやすいのでそちらが治まる治療でないとしょうがないですね。

 

⑧正座は膝に悪い?

 

というか、膝が悪くなると正座が辛くなりますし、関節が拘縮(固まって可動域が制限される)すると無理ですから。

初期のうちに(痛みがあまり出ていない時から)関節可動域訓練として浴槽の中とか、おしりと踵の間に座布団とかクッションを挟んで正座の練習をしたほうが良いですよ。

 

ちなみに普段正座をしている人は膝を悪くしやすいと云う話がありましたが、そんなことはありませんよ。

 

 

 

 

 

 

 

2022-11-02 17:05:00

変形性膝関節症の運動

高齢者の膝-min.jpg

 

 

ご高齢者の方で歩く時や立っている時に膝がまっすぐ伸びていなくて曲げている方に気付かれたこと、あります?

 

変形性膝関節症が進行して関節拘縮(関節が固まって動きが制限されてしまう)がおきてくると厄介です。

 

ある意味、膝を曲げてやや中腰で歩いたりしているようになっている訳ですから。

完全に膝が伸びない、曲がらない状態です。

 

徐々になっていく訳ですから、早めに対応して頂きたかったと思います。

 

この膝の問題で痛みの対処は大事ですが、関節の動きを保つのも重要です。

 

運動では一番に関節可動域訓練(ストレッチと同じようなものと考えて下さい)です。

 

最初に膝に水が溜まったり、腫れているような感じがあったり、痛みがつよかったりした場合は少し治まって来てからすぐに始めて頂きたいです。

 

ゆっくりと、しっかりと(痛みのおきない範囲で)膝を伸ばす、曲げるのを毎日、回数を決めて行うつもりで。

面倒くさいとか、油断しているとマズイですよ。

 

伸ばす時は台などの上に脚を乗せ、膝を下に軽く押すようにして伸ばすのも良いですし、曲げにくい時はお風呂に入ったとき、浴槽の淵につかまり正座するような感じで痛くないところまで、曲げたりを数回繰り返したりしましょう。

 

浮力があるのでやりやすいですし、温まっているので筋肉もほぐれていますのでお勧めです。

あとは膝のお皿を両手で前後左右、斜め方向に動かすのも良いですね。

 

よく膝の運動で筋トレも紹介されますが、それはとりあえず二の次です。

関節がちゃんと動くのが一番です。

 

散歩(ウオーキング)も歩いて痛まないんだったらともかく、痛みが出るようだったらやらないことです。

歩くのは一般的な運動にはなりますが、膝そのものの運動にはなりません。

がんばって歩きすぎも良くないですよ。

 

1日1万歩なんて別に意味のないスローガンですから。

ともかく関節の動きの問題は油断大敵ですから。

 

固まってからでは大変です。

ご用心。

 

 (追記)

膝の動きには膝関節単体ではなく、足関節周りや股関節(特に後ろ方向の可動域)や体幹(腰が曲がって来ると股関節や膝に影響が出ます)も大事です。

併せて可動域訓練が必要ですね。

 

 

 

 

 

 

 

2022-10-17 10:41:00

膝のサポーターの件

膝サポーター.jpg

 

 

膝を痛めた時やスポーツ中の怪我予防としてサポーターを付けたことがある方もわりといらっしゃるかも知れませんね?

 

目的としては保温、保護、靭帯や筋肉の支持、固定や動きを制限して痛みが起きにくいようにすると言うことで。

 

体重をかけたり、歩いたり、膝を動かした時に痛むような場合には有効ですのでやはり急性期(痛み始めて間もなくの期間)向きです。

 

サポーターにも幾つかのタイプがあるので(布製の履くタイプとかベルトがついていて固定するものや、より強い支柱が入っているものまで)

目的や用途に応じて選ぶのが大事なので、よくわからない場合は専門家に相談された方がよろしいです。

 

ただサポーター自体が治療になる訳では無いので、慢性期の痛みの方にはあまり効果的ではないでしょう。

 

使うと楽になるのならともかく、「無いと不安だから」などの場合は数日間使わずに心理的な効果(安心感)だけなのか確かめてみると良いかもです。

 

最後にサポーターはあまり動かない時や就眠時には外しましょう。

 

つけっぱなしにするものではありませんので。

 

 

 

 

2022-10-14 17:06:00

膝に水が溜まる件

膝関節痛-min.jpg

 

 

膝などに水が溜まることがあるのはご存じですか?

経験済みの方もいらっしゃるかも知れませんね。

 

本来、どんな人でも関節内に水(関節液)がありまして、分泌と吸収を繰り返しているので溜まるということは無いですが、何らかの原因で炎症が起きるので水が溜まってしまう訳です。(関節水腫といいます)

 

【考えられる疾患(順不同】

 

①外傷性のもの(靭帯損傷や半月板損傷、骨折など)

 

②変形性膝関節症(中高年以上の方がなりやすく、軟骨が……とよくいわれるものです)

 

③痛風(尿酸結晶が沈着、足の親指の付け根付近が痛むことで有名ですね)

 

④偽痛風(痛風の症状に似てますけど、こちらはピロリン酸カルシウムというものが沈着します)

 

⑤感染性の関節炎(細菌感染など)

 

⑥関節リウマチなど

 

症状として膝周りが腫れたようになり、赤く熱っぽい感じになったり、痛みや膝の曲げ伸ばしがやりにくいなど。

疾患によっては発熱する場合もあります。

 

こういう場合、最初は整形外科を受診し水を抜く(関節穿刺といいます)ことにより、症状が楽になりますし、水を抜くのは検査にもなっています。

 

どういう色になっているか、血液が混じっていないか?など調べます。

 

ただこれは本質的な治療では無いので、原因を見つけその治療をする必要があるわけで、炎症が治まらないとまた水がたまります。

水を抜くのが癖になることは無いですが、漠然と繰り返すのはマズイですね。しっかり治療しましょう。

 

あと水が溜まるような状態の時に普通の生活をおくると改善が遅れてしまいます。

普段どおりに立ち続けたり、歩いたり動き回るのは出来るだけ避けましょう。

 

極力膝に負担をかけないでください。

 

ちなみに以前、わたしが勤務時代のことですが、ご高齢の男性患者さんが膝が腫れて(水が溜まる)痛む、歩くのが大変という状態になりました。

年齢的にも大方、変形性膝関節症かな?と思いましたが検査の結果「偽痛風」でした

腫れや痛みは服薬により改善されました。

 

何事も先入観をもって判断するのは過ちのもとですね。

 

 

 

 

 

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2024.12.09 Monday