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ちょっと血圧
血圧がどうのこうのなんて気にするのはもっぱら、中高年以上の方と相場が決まっていそうな気が…。
健康診断などで要注意になったりで。
まぁ40代前半位ですとまだ心配ない方が多そうですけど、油断無くちょっとは考えておきましょ。
早めに対処しておけば後でどうのこうのしなくても良いかもしれません?からね。
しかし現在の高血圧の基準値はけっこう厳しいような気がしませんか?
ワタシなんかはちょっとどうなの?と思いますが。
うん、心配して却って血圧上がりそうです。
よく捉えれば、血圧って薬を飲めば良いって問題では無いので、生活習慣を変えるきっかけになるかもしれませんね?
生活習慣病などはご自身の健康管理がものをいいますので…はい。
というわけで中年期に入ったら『1家に1台』血圧計を用意してはいかがでしょうか?
なぜなら医療機関で計測する時は、ドタバタした状態で駆けつけて計測したり、緊張することもあるでしょ。
そうすると血圧も変動して正しく計測出来ませんよね。
そこでリラックスして計測出来るようにご自宅での計測を基本にしましょうという事です。
【血圧計】
上腕式血圧計(カフタイプ)←二の腕に巻き付けて計測するタイプを基本に考えましょう。
値段は1~2万円位が相場でしょう。
手首式タイプはちょっと正確性に劣るので選ばれないほうがよろしいかと。
ちなみに病院などに置いてある腕を本体に差し込んで測るタイプを上腕式血圧計(アームタイプ)と言います。
本体の使い方は取説をご覧いただくとして、これも記載されているとは思いますが注意点を述べます。
●姿勢:椅子に座り軽く背筋をのばす。
●カフ(腕に巻き付ける部分)の中央部が心臓あたり(乳頭)の高さに腕の高さを合わせる(テーブルなどが低い場合はクッション、タオル、本などで調整しましょう)
腕の高さで血圧も少し変動してしまう可能性がある為です。
●リラックス
先述しました通り、医療機関での計測はなかなかリラックス出来ませんよね。
自宅で計測する時は椅子に座り数分間、ゆっくり呼吸(普通の呼吸です)して落ち着いてから計測しましょう。
ご存じの通り、血圧はわりと変動しやすいものです。
動いたり、緊張や不安感、食事、入浴、睡眠または朝と夜など多少なりとも変わるのでリラックスが必要なんですね。
●1日に2回の計測
朝起床後1時間以内(排尿など済ませ、食事などを摂る前)
就眠前(食事や入浴などした場合は出来れば1時間位経ってからの計測が推奨)
1回につき2度測ったほうがより正確な測定が出来る場合が多いです。
「しかし血圧なんていつまで測ればいいの…面倒くさいし、まだ高血圧じゃないし…」
とお考えになることでしょう。
既に高血圧でどうの…では無い方は年に1週間(7日間)計測して血圧の平均値(大体の平均値で大丈夫)をだして毎年比べる(経年変化)のがよろしいかと。
【血圧に問題が無い方も既に問題が指摘されている方も】
『仮面高血圧』と呼ばれるタイプの高血圧があります。
これは病院などで計測した時は問題無い為見逃されやすいタイプです。
●「早朝高血圧」
病院などで計測値が140/90mmHg以下で、起床後1~2時間以内の血圧が135/85mmHgを超える場合とされています。
以下のタイプに分かれます(健康な人でも起床後、活動と共に血圧は上がります)
★高血圧持続型
本来は血圧は夜にかけて下がってくるのですが、就眠中も下がらずに持続してしまうタイプです。
糖尿病、腎臓障害、睡眠時無呼吸症候群などの方に多い傾向がみられるとされています。
★モーニングサージ型
就眠中は下がっているが、明け方から起床時にかけて急激に上昇するタイプです。
高齢者や血糖値やコレステロール値が高めの方、アルコール摂取が多い方に多いとされています。
「早朝高血圧のリスク」
心筋梗塞や脳梗塞は1日の中で発症率が高い時間帯は朝8時~昼12時の間が最多とのことです。
このため早朝高血圧の影響が懸念されています。
●「夜間高血圧」
本来、血圧は起床後活動と共に上がり(交感神経優位になるため)、夜間になると下がり就眠中は1番下がっている(副交感神経優位になるため)状態になります。
ところがこのパターンに当てはまらない状態があり主に2つに分かれます。
★夜間昇圧型
昼間より、夜間の方が血圧が上がるタイプ
★夜間非降圧型
夜間になっても血圧があまり下がらないタイプ
●夜間高血圧の原因の可能性
慢性心不全、慢性腎臓病、糖尿病、自律神経失調症、睡眠時無呼吸症候群
またストレスや睡眠不足、肥満などの影響も懸念されます。
●「職場高血圧(昼間高血圧)」
例えば年1回などの健康診断や、家庭で計測した時は正常値でもストレスが掛かる環境下では血圧が上昇してしまうタイプです。
慢性化した高血圧と違い、これは自律神経の交感神経が働きすぎての結果ですので、30代位の若い方でも起きうる現象です。
これを計測するのはちょっと面倒ですね。
さすがに普通の上腕式血圧計を持ち歩くわけにもいかないので、手首式の血圧計を使わないと無理でしょうか。
アップルウォッチは脈拍や簡易的な心電図計測は出来るようですけど、血圧測定は無いんでしたっけ?
計測出来ると便利ですよね。
あ、でも簡易的な睡眠時無呼吸症候群のチエックは出来るらしいので、これ良いですね。
「白衣高血圧」
普段の血圧は正常値でも、病院など医療機関で計測すると緊張で血圧が高くなるタイプです。
計測前に数分間安静にしてから測っても高くなってしまう場合は、緊張により交感神経が働きすぎての血圧上昇が考えられます。
上記の職場(昼間)高血圧と同じですね。
初めての病院などで計測した時は緊張して高くなるのは当然ですが、何回も通院しているのに高くなってしまう場合はこれが疑われます。
ストレスに敏感な方、自律神経が乱れやすい方などにこのような現象が起きやすいようです。
●血圧はだれでも1日を通して変動しますし、何かしらの行為によっても変動します。
が、偏った変動には要注意ですね。
常に血圧が高すぎるの問題でしょうが、普段は正常でも急に上昇すること(変動が大きい)場合はより血管などにダメージを与えやすくなる為これまた注意です。
このように単純に数値が高い低いと言ってるだけの問題ではなさそうですね。
長くなりましたので次回に続きます。
頭痛持ちさん
前回は『薬物乱用頭痛』の記事でしたので、今回は頭痛の話題ということで…。
何でも日本では片頭痛持ちの方がなんと推計約840万人もいらっしゃるとか?
緊張型頭痛の方はそれ以上で1000万人を超えているとか?
代表的な慢性頭痛の2つですが、え~凄い人数ですね。
それぞれ個人により症状の軽重は違えど悩みを抱えている方は多いってことですね。
通りでドラックストアに鎮痛剤が多種類並んでいるのも納得です。
我慢しながらでも、薬を呑みながらでも仕事や家事などされている方は凄いです。
ちなみにワタシは痛みに弱いので、頭などが痛かったらなんも出来ません、なんも考えられません。
まぁ、普段頭痛が起きることは無いので助かっていますが。
頭痛持ちで自分の頭痛のタイプをご存じの方でしたら、今さらでしょうが取り敢えず簡単に説明を致します。
★『片頭痛』
●原因ははっきりとは解明されていない、三叉神経の炎症や血管の収縮や炎症などの説が現段階では有力。
●”前兆”が起こる場合がある(片頭痛の方の約20~30%程度)
「目の前が光ってチカチカする、ギザギザした光ったものが見える、オーロラのようなものが見える…など」
●”予兆”(片頭痛の方の多くが経験する)
発作が起きそうな予感です。
「倦怠感、疲労感、眠気、生あくびが出る、頚や肩がこって辛い、無性に甘い物を欲する、妙にお腹が減って食欲が湧く、落ち込みやイライラ…など」
●発作は4時間~72時間位
●通常は月に1~2回程度だが、多い人では週に数回の場合もある。
●頭痛と伴に吐き気を催したり、嘔吐する場合もある。
●主に片側の頭痛(両側の場合もある)
●痛みは拍動性(脈をうつ感じの痛み)
●発作中は光や音、匂いに敏感になる(普段から比較的これらに対し敏感なタイプの方が多いようです)
●身体や頭を動かすと、症状が悪化しやすい。
●発作中は日常生活に支障が出る位の痛み(中等度~重度の頭痛)
●発作は月に1~2回位の場合もあれば、週に数回起きる場合もあり個々による。
●男女比 男性<女性(圧倒的に女性が多い、年齢的には30~40代が多い、高齢者は少ない)
●性格的には責任感が強い、完璧主義傾向、神経質傾向、繊細などの傾向がみられる事がある。
「誘因となるもの」
●遺伝しやすい
子供でも片頭痛になる(小学生でも片頭痛になるケースもありますが、10代後半位から発症するケースが多いようです)
●女性ホルモンの影響を受けやすい
生理の前後に発作が起きたり、妊娠中は片頭痛があまり起きなくなったりする場合があります。
出産をきっかけに片頭痛になる方もいらっしゃいます。
●気圧の変化や湿度など天候の影響を受ける場合がある。
気象病(天気痛)のような状態。
●ストレス
交感神経モードの状態から副交感神経モードの状態に変わった時など発作が起きやすい。
(週末の休日前や仕事が終わった夕方、緊張や集中していたことから解放された時など)
●飲食
お酒(特にワイン)飲酒は自分の適量を知っておくべきですね。
チョコレート、ハム、ソーセージ、チーズ、ナッツ、タバコ(これらは個人差があります)
カフェイン(少量でしたら逆に抑制効果があるようですが、量が多いと痛みが誘発される場合があるようです。
コーヒー、エナジードリンク、脂肪低下作用の効果を謳っている緑茶(トクホ)、総合感冒剤(風邪薬系)鎮痛剤等。
●睡眠の過不足
寝過ぎや寝不足どちらも影響するようです。
●人混み
気疲れでしょうか。
●空腹
血糖値の変動ですね。
3食食べて間食は控えめに、そして腹8分ですね。
●匂い(香水やら柔軟剤、タバコなどの化学物質の匂い)
●光(強い照明や点滅する光など)
●音
片頭痛の方は発作中はもとろんのこと、普段でもこういったものに対して過敏な方が多いように思われます。
「併発していると片頭痛を悪化させる他の疾患」
●慢性副鼻腔炎(蓄膿症)
●貧血
●甲状腺機能低下症
●甲状腺機能亢進症
●糖尿病(境界型であっても)など
「子供の片頭痛」
●親が片頭痛持ちの場合、遺伝する可能性が高い
●大人ほど特徴的な痛み方はせず、頭の片側がズキンズキン痛むというより頭全体の締め付けら感が強い場合が多い
●頭痛はいきなり始まり、短時間(1時間~半日)で治まる事が多い
●週末よりも週半ば位に頻度が高く、週末はあまり発作が起きない事がある●運動後、頭痛がおきる事がある(運動により血管が拡張する為)
●頭痛はそれほどひどく無いのに、腹部症状(吐き気、嘔吐、下痢)が強く出る場合がある
●低血圧傾向、めまい、立ち眩み、乗り物酔いしやすいタイプの子供は片頭痛持ちになりやすい可能性がある
●早いと幼稚園児位の年齢から頭痛がおきる場合がある
●女子の場合、初潮前後から痛みがはっきりと現れてくるケースが多い
★『緊張型頭痛』
●後頚から肩周りの筋肉の持続的な緊張が原因とされ頭部から頚筋を中心とした頭全体が、締め付けられるように痛むのが特徴
●筋肉の緊張が高まると、筋肉内の血流が悪くなり、周りの神経が刺激されその結果、痛みが起こるとされている
●精神的ストレスや過労、疲労、同じ姿勢を取り続ける、運動不足などが影響している
●いったん頭痛が起きるとその痛みにより更に筋肉の緊張が高まり、頭痛が悪化するという悪循環に陥りやすい
●頚や肩のこりを伴うことが多く、他にふわふわしためまいや眼の疲れ、倦怠感が頭痛と共に現れる場合がある
●痛みはいつとはなしに始まり、ほぼ毎日だらだらと続くやすい
●1日の中では午後から夕方にかけて痛みが増す傾向が多い(疲労による)
●片頭痛のように身体を動かすと痛みが悪化したり、吐き気、嘔吐、匂いや音、光に過敏になるということは無い
●頭痛は人のより数か月から年単位で続くこともある
●緊張型頭痛には片頭痛のようには男女比(片頭痛は女性の方が多い)に差が無く、年代的には中高年が多いものの、子供から高齢者に迄幅広い年齢層に見られる
以上、それぞれの頭痛のタイプの違いを簡単に述べてみました。
★【あなたはどちらのタイプでしょう?】
ご自身がどのタイプの頭痛なのか良く分からない?
実は頭痛のタイプを間違えていた!
このようなケースは以外に多くみられる事があります。
(もちろん片頭痛や緊張型頭痛以外の場合もあります)
①もしご自身の頭痛がどの頭痛か分からない、痛みがひどい、痛み以外にも他の症状がある、頭痛の頻度が多い…。
などそのような方。
②また、たまに痛みの為、鎮痛剤を服用している程度あればまだしも、頻繁に服用している、最近鎮痛剤の効きが悪くなった…などの場合は前回ご紹介した「薬物乱用頭痛」になっている可能性も考えられます。
上記のような方はぜひ『頭痛外来』を標榜している医療機関や『頭痛専門医』の医師に相談しましょう(内科ではありませんよ)。
安易に自己判断で市販薬や内科で処方される鎮痛剤に頼ってしまうのは考えものです。
●片頭痛であればトリプタン製剤(頭痛薬)が処方されるでしょうし、予防薬もあります。
★『セルフケア』
●「片頭痛」
痛みの発作中に自身で痛みを緩和させる方法は困難でしょう。
対処法としては薬以外では「静かな薄暗い部屋で横になり休む」「カフェインを少量摂る」「痛む場所や頸動脈部を冷やす」などでしょうか。
予防策としては「食事は3食規則的に摂る(血糖コントロールの為)」「睡眠は規則的に…寝不足や寝過ぎはしない」「先述しました食品類などが誘発要因であれば避ける」「過労、疲労を避ける」「ストレス対策」などでしょうか。
とはいえ中々難しい点もありますね。
●栄養素
片頭痛予防に有用とされる栄養素に「マグネシウム」「ビタミンB2(出来ればビタミンB群全般の摂取が望ましい)」「鉄(貧血傾向がみられる場合)」など。
マグネシウムとビタミンB群は「緊張型頭痛」の方にも有用です。
●漢方薬
片頭痛によく処方される漢方薬として「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」があります。
しかしこの薬単独では効果が出にくい方が少なからずおり、そのような場合「桂枝人参湯(けいしにんじんとう)」を併せて服用するとより効果が高まると云われます。
生理周期に伴う頭痛の場合、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)が有用な場合もあります。
こちらに紹介しました漢方薬は、あくまで症状に対して用いる方法であり比較的軽めの頭痛には有効な場合もありますが体質的な面を考慮したり、より症状が重い場合などは漢方専門医(医師)の処方を受けるのが望ましいです。
●「緊張型頭痛」
「気分転換を行う」(精神的ストレスの軽減)
「適度な運動(ストレッチやウオーキングなど)」(血流を良くする、気分転換にもなる)
「頚や肩まわりを温める、入浴する」(血流を良くする、リラックス出来る)
「同じ姿勢で長時間作業をしない」(筋肉疲労の予防)
「眼を使い過ぎない」(スマホやPCの見過ぎなど注意!眼の疲労は頭痛の誘因になります)
「高すぎる枕に注意」など。
ご存じの内容が多いでしょうが、これらは予防、対応策として推奨されています。
●栄養素
片頭痛と同様です。
●漢方薬
片頭痛と同じ漢方薬で対応されています。
他には葛根湯(かっこんとう)、釣藤散(ちょうとうさん)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼつれいとう)などがあります。
ただ、どれが適しているかを判断するのは難しいでしょう。
『ご注意』
ご自身の頭痛が「片頭痛」か「緊張型頭痛」か?はっきりと分かりやすい症状であれば自己判断も出来るかもしれませんが、実際難しい点もあります。
例えば緊張型頭痛でも吐き気を伴うことがありますし、緊張型の特徴である頚や肩こりなどは片頭痛でも起きる場合が多いです
(片頭痛の痛みが頚や肩の筋肉を緊張させてしまうことはよくあります)
また、ご存じ無い方も多いかも知れませんが、実は「片頭痛」の方は「緊張型頭痛」を併発しているケース(混合型)も多く見受けられます。
こうなってしまうとどちらのタイプの頭痛なのかわかりにくですね。
ワタシの知る例では、同一姿勢を取り続けての作業で筋肉疲労を起こし、軽い緊張型頭痛が起き、それが引き金になり片頭痛を誘発されていた方もいらっしゃいました。
また「薬物乱用頭痛」に陥ると片頭痛の方でも脈打つ痛みから緊張型頭痛のような頭全体を締め付けられる痛みにかわってしまうケースもあるようです。
このようにどの頭痛か判断がつきにくい場合もあるという事ですね。
『整体などでは?』
頭痛の中では純粋な「緊張型頭痛」は施術を重ねることにより比較的、痛みの緩和改善が見られやすいでしょう。
「片頭痛」の発作中の痛みの緩和は困難の為、発作の無い時に施術を行い痛みの起きにくい状態にする必要があります。
また片頭痛の場合、先述しました通り緊張型頭痛との混合型のケースが多いので緊張型の面が解消されただけでも片頭痛の痛みも楽になるでしょう。
『最後に』
今回、一次性頭痛(機能性頭痛 ← 特定の病気を原因としていない、いわゆる慢性頭痛)の中でも代表的な片頭痛と緊張型頭痛を取り上げました。
もう一つの「群発頭痛」と言われるタイプの頭痛は取り上げませんでした(ワタシがこの群発頭痛の方と今迄お会いしたことが無い為です)。
薬物乱用頭痛って?
「薬物乱用頭痛」ってご存知ですか?
なんか薬物乱用って穏やかでは無いような感じですが…?
簡単に申しますと、”慢性的な頭痛持ちで頻繁に痛みに襲われ、その都度鎮痛剤を服用してしまうタイプの方が陥りやすい状態の頭痛”です。
もっとも痛みには耐えきれませんので鎮痛剤を呑むのは当然とは思いますが…。
【なにが問題なのか?】
鎮痛剤への依存性が高まり、今迄の頭痛に加え+αで痛みが強まってしまう事や痛みに対して過敏になってしまう事です。
また鎮痛剤の長期的な服用は胃腸障害や肝機能障害、腎機能障害、出血しやすくなる(血が止まりにくい)等のリスクの可能性があります。
ですから、先ず必要なのは薬物乱用頭痛から離脱し加算された痛みを無くして、一旦通常の頭痛に戻してから頭痛の治療に入る必要があります。
【薬物乱用頭痛の診断基準】
①月に15回以上、頭痛がある
②3か月以上、継続して月に10日、若しくは15日以上鎮痛剤を服用している(薬によって基準が変わります)
③鎮痛剤を乱用している事で頭痛が悪化している(他に要因が無い)
【このような方は注意】
●最近、鎮痛剤の効果が弱くなって来た感じがする
●頭痛が前よりひどくなって来た
●頭痛の頻度が高まって来た
●鎮痛剤が効かない
●朝起きた時から頭痛がする
●痛む場所が以前と違う事がある…など。
★月に数回鎮痛剤を呑む程度では該当しませんので一安心とは言えると考えられますが、頭痛のみならず例えば女性なら生理痛の際、服用したり別の痛みがあり服用されている方は服用回数が加算されますのでご注意です。
【鎮痛剤のタイプ】
薬物乱用頭痛は医師から処方された鎮痛剤であっても、市販薬でもどちらでも起こりえるのですが、気軽に購入し服用出来るのはやはり市販薬でしょうか?
ロキソニンやらイヴやらセデスやら多種類ありますね。
また薬のパッケージの裏側や添付書に成分表が記載されていますが、主成分が複数含有されていたり無水カフェインが含まれているタイプの鎮痛剤が薬物乱用頭痛のリスクが高いと云われています。
このカフェインも依存性が高まりやすい要因の一つと云われており、鎮痛剤以外でも総合感冒剤(市販の風邪薬)や栄養ドリンク、清涼飲料水(エナジードリンクやトクホのお茶など特に含有量が高いです)、コーヒーなど日常で比較的摂取しやすいものにも含有されておりますので鎮痛剤を摂取している方は要注意です。
【薬物乱用頭痛が疑われたらどうする?】
薬物乱用頭痛の可能性のある方はもちろんのこと、頻繁に頭痛がある方と言いますか、頭痛持ちの方はぜひ医療機関を受診して下さい。
今迄に内科を受診して鎮痛剤を処方された経験のある方もいらっしゃるかもしれませんが、受診先は内科ではありません。
基本的に『頭痛外来』を標榜しているか、『頭痛専門医』のいる医療機関(病院やクリニック)を受診しましょう。
MRIなどの画像検査を受け重篤な疾患が無いか確認し、本来の頭痛が片頭痛なのか緊張性頭痛、あるいは合併タイプなのかなどを診断して頂きましょう。
治療としては今迄服用していた鎮痛剤を止め、依存性の少ない頭痛薬や頭痛予防薬などを処方されます。
また頭痛ダイアリー(日記)の記入を勧められたり、普段の日常生活のアドバイスを受ける事もあると思います。
ただし残念な事に『頭痛外来』を標榜している、『頭痛専門医』のいる医療機関はそれほど多くは無いんです。
基本的に脳神経外科医や脳神経内科医のドクターが担当しています。
ちなみに当院のあります成田市内及び近郊ですと
●鳳生会 成田病院
●国際医療福祉大学 成田病院
●日本医科大 千葉北総病院(印西市)
●みつば脳神経クリニック(佐倉市)
等でしょうか。
(各医療機関は要問合せ、他の医療機関は申し訳ありませんがちょっと分かりません)
最後になります。
ワタシの経験上ですが頭痛に限らず、痛みの出る症状に対して鎮痛剤を長く常用している方(常用していた方)は症状の回復改善に手間取ることが多いように思われます。
なかなか薬の服用方法も難しいことがありますね。
男性の更年期障害なんて
男性は女性と違い、更年期は無いのに(ホルモンの減少が緩やかなのと、個人差が大きい為)更年期障害と呼ばれる症状はあるんですね。
昨今、認知はされつつもまだまだ意外と男性にも知られていないみたいですよ。
結局、これは女性更年期障害と同様で男性ホルモン(テストステロン)の急激な低下や乱れによる身心の不調とのこと。
この男性ホルモンは20代をピークに徐々に分泌されるのが減少するとされていますが、これにはかなり個人差があるとのこと。
男性更年期障害の発症は40代頃から増え始め、50~60代がピークですが70代で発症の場合もあるとか。
もちろん全く更年期障害の症状が発症しない方も多いですし、不調があってもホルモンの減少が緩やかな場合「年齢的なもの」「気のせい」と片付けてしまうこともあるようです。
このように基本的には加齢という要因も大きいですが、なかには30代で発症される方もいらっしゃるらしいので加齢以外の要因もあるわけですね。
それはなにか?
男性ホルモンの低下に影響を与える大きな要因は「ストレス」と云われます。
他には「性格」「環境」「運動不足(筋肉量不足)」「睡眠不足」「食事の問題」等も影響があるとされています。
そう考えるとやはり男性はストレスに弱いんでしょうかねぇ?
女性より平均寿命が短いのも、このような面が影響しているのでしょうか?
《男性更年期障害の症状》
これがまた多岐にわたりますし、個人により症状がまちまちですが、基本的に身体、メンタル、性機能の3点です。
身体面:頭痛、めまい、不眠、多汗、のぼせ、肩こり、腰痛、関節痛、筋肉痛、頻尿、息切れ、倦怠感、疲労感、筋力低下、肥満…等
メンタル面:抑うつ感、意欲低下、集中力低下、記憶力低下、短気、無気力…等
性機能:性欲低下、勃起不全、朝勃ちの減少
ちなみに40~50代位の方の場合メンタル面(自律神経)の不調を訴えやすく、60代~の場合身体的不調を訴えるケースが傾向としては多いとのことです(性機能は共通)
《注意》
女性更年期障害症状の場合も同様ですがこれらの症状は当然、他の身体的疾患や精神疾患(うつ病など)でも起こりえる症状ですよね。
例えばうつ病などはメンタル面以外にも身体的症状や性機能障害(細動脈硬化で発症する可能性もあります)をもたらす場合があります。
ですから先ずは他の疾患が無いか診察(内科等、メンタル面であれば心療内科等)を受けて下さい。
特別に疾患が見当たらない、自律神経失調症では?などと云われた場合更年期障害を疑ってみるのもよろしいかと思います。
軽度のうつ状態の場合など実は更年期障害が原因であったり、または併発している可能性もあります。
更年期障害は単一の症状では無く複合的ですし、場合によっては日によって症状が変わって現れる場合もあります。
基本的に男性の場合、長引く傾向があるとされています。
《何科を受診すればよいか?》
男性ホルモンの検査自体は主に泌尿器科の医師が担当しています。
クリニックによってはメンズヘルス外来を標榜していたり、または対応されていないクリニックもありますので事前にお問い合わせをどうぞ。
《健康保険は?》
基本的に検査や治療(ホルモン補充療法←注射です)は健康保険対応です。
自費の治療を行っているクリニックもあります。
検査費用:5000円位
治療費:1回の注射代 1000円位
(詳しくは要問い合わせ)
《検査や治療は?》
検査自体は簡単です。
問診票の質問に答えること+血液検査(男性ホルモン検査)のみ。
更年期障害と診断された場合、ホルモン補充療法(注射)を月2回位行われるようです。
他にも漢方薬(補中益気湯など)を併用を勧められる場合もありますし、また自身でもしっかり睡眠をとったり、軽めの筋トレ、有酸素運動、食生活の見直し、ストレス対策が推奨されています。
ちなみにワタシ、当時さほど不調があったわけでも無かったのですが何気に興味があったので、ものは試しと52、3才頃だったでしょうか?
メンズヘルス外来を標榜していた泌尿器科を受診したことがありまして、はい。
上記しました通り健康保険適用で問診表(チェックシート)の質問に回答し、あとは血液検査のみ。
1~2週間後に結果を聞きに行きました、ちょっとドキドキ…
で結果はといいますと。
男性ホルモンは「年相応」。
よって更年期障害に該当しないとの診断でした。
う~ん、年相応と言われ良かったんですが、年齢より男性ホルモンが多いなんて言われたかったなぁーなんて(ワガママ)ちょっとこころの中では考えていました。
しかし万が一、男性ホルモンが低下して問題があるようだったらホルモン補充療法を受けようかと本気で思っていましたね。
というわけで現在、はっきりと原因が特定出来ない複合的な症状を抱えていらっしゃる男性はホルモン検査を受けてみるのも有用かと思いますよ。
口は災いのもと
みなさん、ご存じ「口は災いのもと」ということわざがありますが。
これは”不用意な発言は自分自身に災いを招く結果になるから、言葉には十分に慎むべき”と云う意味だそうで。
これはみなさん一度や二度は”あるある”ではないでしょうか?
もとろんワタシも多々ありました。
つい余計なことを言ったばかりに問題がこじれたり、人間関係に問題が生じたり…ですね。
自業自得とはいえ、このような失敗があると心身のストレスの元になりますから、ほんと注意が必要でしょう。
ところで、本来のことわざの意味以外にも口からくる災いは他にもありますよ。
①「歯周病、虫歯」
近年では歯周病の全身への影響が指摘されています。
●狭心症、心筋梗塞 ●脳梗塞
●糖尿病 ●メタボリックシンドローム
●バージャー病 ●糸球体腎炎
●関節炎 ●誤嚥性肺炎
●認知症…など。
虫歯であっても適切に治療が施されず放置すると
●心内膜炎 ●脳梗塞
●副鼻腔炎(歯性上顎洞炎)
●誤嚥性肺炎 ●菌血症、敗血症…など。
以上、これらの疾患のリスクが高まる可能性があるとされています。
一見すると歯や歯肉だけの問題と思われがちですが、そんなことありませんね。
もちろん歯が痛んだり、グラグラする、歯が抜けた…これも大問題ですけど。
②「口呼吸」
今や多くの方がご存じではないかと思われます口呼吸ですが、リスクが高まる可能性として以下のような問題が指摘されています。
●ドライマウス ●免疫が弱り感染症に罹りやすい
●各種アレルギー性疾患 ●虫歯、歯周病、口臭などのリスク
●歯並びへの影響 ●いびき、睡眠時無呼吸症候群
●ほうれい線やたるみ…など。
③「喰いしばり、歯ぎしり」
●歯や歯肉へのダメージ ●顎関節症や顔面の痛み
●頚、肩こり ●頭痛 ●睡眠障害
●自律神経への影響…など。
これらは無意識のうちに行っていますので改善も中々大変です、特に歯ぎしりはね。
④「飲食物」
これはもう言わずもがなでしょう。
重要ですよね。
このように”口”からくる災い(疾患)って多そうですね。
口は大事にしなきゃ…ですよね。