ブログ
ショートスリーパー
最近、久しぶりにこの言葉を聞く機会がありまして。
ご存じの方も多いかと思いますが「ショートスリーパー」。
これは「睡眠時間が6時間未満(3~4時間位の場合が多いようです)でも健康を維持し、日常生活に問題が無い人」とを指すようです。
推定では日本人の5~8%が該当しているそうです。
ちなみに他に必要とする睡眠時間により3つに分類され、あと2つは以下の通りです。
★ロングスリーパー
「睡眠時間が10時間必要とする人」
日本人の3~9%に該当していると推定されるようです。
★バリアブルスリーパー(馴染みの無い言葉ですね)
「睡眠時間が6~10時間の一般的な人」
日本人のほぼ80~90%と推定されています。
ちなみにワタシもこのバリアブルスリーパーですし、あなたもそうなのでは?
で、ショートスリーパーですがこれは主に【遺伝的要因】で決まっているようです。
ですから努力すれば成れるといったものでは無いようです、残念(?)
じつは昔ですね、ちょっとした短時間睡眠法なるものが静かに流行った(?)時がありまして。
その手の本(短時間睡眠法やらナポレオン睡眠のようなタイトル)や雑誌記事になってたりした事があったんです。
で、ワタシもなんか短時間睡眠でも健康でバリバリ活動出来る事に憧れまして、その手の本を読み漁りまして自分も出来るようになるのではないかと?
モチベーションを上げ、マインドセット?して実践しました。
中にはヨガ的な本には短時間睡眠になる為の呼吸法やら体操法、食事法など書いてありましてちょとですが試行錯誤。
で、結果はどうなったか?
ナポレオンやエジソンみたいな伝説のショートスリーパーになれたか?
…いやぁ、無理…です。
やはりバリアブルスリーパーですよ~。
ワタシも、もっと若い頃でしたら夜更かし全然OK!(ただし朝、BAT)
でしたが年齢を重ねると、しっかり寝ていないと身も心も頭もダメダメです。
今思えば、年齢問わず(若いうちはそれなりに…ですが)ちゃんと寝た方が絶対的に良いです。
睡眠は身体や頭の疲労のリカバリーですので健康維持や身心の不調改善には必須ですよ。
変に自分を追い込んで睡眠を削ったり、自称あるいはなんちゃって「ショートスリーパー」はやめましょうね。
原因は?
原因は一つだけと思っていませんか?
この症状が起きるのはこれが原因だって。
確かにそれの方が分かりやすくって良いですよね。
その原因さえ取り除けば解決。
しかしどうなんでしょうか?
慢性的であちこち具合がよろしく無いような場合、一つの原因に絞りきるのはちょっと難しいかもしれません。
また回復力の差などはご自身の体力やら生活習慣やら環境やらと何かと影響を及ぼすものがありますので皆が同じではありませんよね。
「〇〇を行えば~」「〇〇を食べれば~」とは行かないケースが多いでしょう。
ワタシの場合、原因という言葉を使うのがあまり好きでは無く、「要因や要素」という表現を使うことが多いです。
複数の要因や要素が重なり合ってその症状が引き起こされると考えますね。
例えば「ギックリ腰」でも、「重い物を持ったから、腰を捻る動作をしたから」などはきっかけ(つまり一つの要素)であり、既に腰などが良い状態では無い、実は疲れが溜まっていた…などなど複数の要因がありぎっくり腰になった…と。
よく聞く話で「年齢(加齢)のせいで~」やら「軟骨が減って」なんて言われる事もありそうですね。
いえ、確かに加齢も大事な要素であるのは間違いありません。
10代やら20代の時と比べると体力も免疫機能も低下しますし、基礎疾患を持っている可能性も高い、長年の疲労の蓄積もあるでしょう。
軟骨も減ってきますし。
しかしこれらは要因、要素の一つであって全てではありません。
複数の要素が重なり合わないと症状は起きにくいでしょう。
結論的にいえば重なり合う要因、要素が多ければ多いほど症状も複雑化しやすく、改善に手間取り長引きやすい。
少ないほど改善、回復しやすい可能性が高いと言えるのではないでしょうか。
整体界隈では良く聞かれる事も多いと思いますが「背骨の歪みが~」「骨盤の歪んで~」「筋膜、筋肉が~」「姿勢が~」なんてフレーズ。
確かに全て大事で原因とも云える要素ですが、逆に言えばそうなっているのも結果でしかない…とも言えそうな気が?
また「原因は患部では無く、別の場所にある」的なフレーズもよくありますね。
「腰が痛いのは腰に原因があるのでは無く、〇〇に問題がある」なんて。
これまた確かにそうワタシも思います。
実際、脚(足)やらお腹側の筋肉などの問題が影響していたりと。
(患部にも問題はありますよ、この場合は腰そのものにもです)
ただこのように腰痛でも肩こりでも患部だけでは無く、他の場所からの要因、要素が絡んで来るわけです。
肩こりでも手指、手、腕だったり腰や脚からだったり…です。
また喰いしばりやらストレスやら、食べすぎやら睡眠不足やら何やらと要因、要素が重なり合うわけです。
その複数の要因、要素を減らす(解消)事が必要ですね。
ワタシの場合、施術方針はその要素、要因をちょっとでも減らそうと考えアプローチするだけです。
時折お見かけする「根本原因?を~」なんて考えたことは無いですね~。
噛む効能
どうです?
食事の時など、ゆっくり噛んで食べられています?
大概の方は、やはり良く噛んで食べた方が良いと思ってらっしゃるのではないかと推測しますが、実際は中々出来ていない、噛んでいるつもりでも左程では無い事が多そうです。
いえ、実はそういうワタシも良く噛む…のは苦手です。
子供の頃から早食いの方でしたので、どうもねぇ。
やはり子供の頃からの習慣にしていたらもっと違ったのでしょうか?
早食いタイプだと品もなさそうに見えませんか?
で、ちょっと反省して成人してから意識して噛む回数などを意識してみたりしましたがこれは難しい。
そちらに意識が取られてしまうと食べることが味気無くなり機会的に食べる感じになってしまいますし、人と一緒に食べる時に会話も出来なくなってしまいますしね。
それで回数を数えることは止めてなるべく噛むように意識付けはしましたが、それでも噛み足りなることはざらです。
ですので、せめて食べる事にかける時間をちょっと長く掛けるようにとは心掛けてはいるんですけども、ねぇ。
そんな自分の事は全く棚に上げてなんですが『噛む(咀嚼)効能』に関してです。
①「胃腸の働きを促進」
唾液中の消化酵素の分泌が盛んになり、また細かく噛み砕くことで胃腸の負担を和らげる。
②「虫歯、歯周病、口臭予防」
唾液の分泌が盛んになり、その抗菌作用により口内の清掃効果が高まる。
③「肥満防止」
ゆっくり噛んで食べることで満腹感が得られ、食べ過ぎを防ぐ。
④「脳の働きを活発にする」
噛む事で脳の血流が増加。
⑤「ある種のがん予防」
唾液中に含まれる酵素により、食品中の発がん物質の発がん性を抑制する。
他にも「全身の体力の向上、味覚の発達、発音が良くなる…」などや高齢になるとどうしても咀嚼力が低下しますのでその予防にも良さそうです。
またメンタル的にも良く噛む習慣を身に着ける事で「感情が安定しやすくなる」とも云われます。
いかがです?
特別に時間を割くわけでもなく、お金がかかる訳でもないけど立派な健康法でしょう。
こんなワタシが申し上げますのも、不遜ですがお勧めです。
はい、ワタシも心掛けたいと思います。
最後にちょっと注意点です。
①「硬いものを噛むのは歯や顎の為によい?」
成長期の年代には良い行為で基本的にはお勧めです。
が、中高年以上には残念ながら手遅れかも?
逆に歯などを痛めてしまう可能性ありです。
ご自分にあった適度な硬さのものを摂りましょう。
②「ガムなど日頃噛むのは良い?」
噛む効能を得るのは食事の際に気を付ければ十分で頻繁にガムを噛んでいると顎周りの筋肉が疲れて痛みがでる事も。
③「やはり一口三十回?」
て、何故か言われていますが先述したワタシのようにそれを意識し過ぎても大変なので「今現在よりは多く噛む、もう少し時間を掛けて食べる」ようにしてみてはどうかと。
あとは良く噛んでいても「片側噛み」には気を付けて下さい。
これもまた癖で偏って左右どちらかの歯で噛む事が多くなったりしやすいので、ご自分は左右どちらかを優位で噛んでいないかチエックですね。
バランス良く…ですね、はい。
【良く噛む(咀嚼)】
身体的にもメンタル的にも有用です、お勧めです。
まぁ、結局は味わいながらゆっくり嚙んで食べましょう…というのが結論ですね。
(ワタシ自身も心掛けたいと反省しております)
読める身体
「読める身体」ということで…。
これワタシが勝手に言っている事ですけど。
通常、施術にあたって先ずはカウンセリング(問診)や検査などが行われると思います。
当院でもそうですね。
それらはもちろん大事な事ですが、実際は施術しながら分かる事はそれら以上にあったりしますね。
まぁ、ワタシの場合は…ですけど。
読む身体というと能動的に行う感じですが、どちらかというと受動的に施術中「ここに問題があり、問題が起きている」みたいな解決の為の糸口が分かってくる…のような感じでしょうか?
もちろん初回からそうなる場合もありますし、2~3回以上の施術が必要な事もあります。
しかしどなたに対しても同じように読める訳では決して無く、これが「読みやすい(読める身体)方」と「読みにくい(読めない身体)方」に分かれるんです。
もちろんどちらにも幅があって「けっこう読める~まぁまぁ読める」のような感じで「読みにくい」場合も同様です。
で、当然読みやすい場合の方が施術効果と申しますか変化がおきやすい。
逆の場合はなかなか難しい。
これは手技のみならず気功でも同様です。
はっきりと強く気の滞っている感じがワタシの手のひらに痛みや圧力?のような感じで伝わってくる場合の方が変化が良いですね。
ところで、どうして「読みやすい(読める)」「読みにくい(読めない)」に分かれるのか?
これははっきりとはわかりませんが以下のような事でしょうか?
①ワタシの技量不足
②現在現れている症状は別の疾患などにより引き起こされている場合(例えば腰痛の原因が別の疾患が原因で起きている…など)
③その方の内面に例えば強いストレスやトラウマ的な問題などが存在していて回復を阻害している?など。
う~ん、他にもあるかもしれません。
もっと読めるように研鑽しなくてはと、反省です。
大好き油物!?
みんな大好き!油もの。
ラーメン、から揚げ、ポテチやらフライドポテト、ピザ、炒め物などなど…美味しいですよね!
さてこれらをはじめ多くの料理には食用油が使われています。
で、近年健康産業(?)界隈では「この油が良いとか、これらは良く無いとか」なんやかんや云われているようですが…果たしてどうなんでしょう?
簡単に油を紹介します。
●油の主成分を『脂肪酸』といいます。
脂肪酸 — 飽和脂肪酸(バター、ラード、マーガリン、ココナッツオイル、パーム油など):ほうわしぼうさん
\不飽和脂肪酸(主に植物性のものが多い):ふほうわしぼうさん
どちらかといえばこの不飽和脂肪酸を取りましょうといわれるケースが多そうですね。
で、この不飽和脂肪酸ですが大きく3つに分類されています。
●オメガ3脂肪酸(近年、話題になった「えごま油」や「亜麻仁油」などですね。α‐リノレン酸が多く、悪玉コレステロールや中性脂肪を減らすと云われますが加熱に弱い)
●オメガ6脂肪酸(サラダ油、大豆油、グレープシードオイルなど一般的な油。リノール酸が多く現代人は取り過ぎの為控えましょうと云われる油です)
●オメガ9脂肪酸(オリーブオイル、菜種油、米油など。オレイン酸が多い、悪玉コレステロールを減らすなど)
ところで界隈?では近年は「オメガ6は不健康」「オメガ3の亜麻仁油やえごま油を摂りましょう」「オリーブオイルを積極的に摂ることでコレステロールが~」などどよく云われてましたけど?
ほんとですかね?
たしかにオメガ6脂肪酸と云われる食用油は安いし(他の油と比べて)加熱調理に向きますし、あぶら物を食べる機会が多い現代人が摂り過ぎなのは間違いないでしょう。
オメガ3や9は摂取する機会は圧倒的に少ないですよね。
しかしオメガ6も必須脂肪酸と云われていますし(オメガ3もです。体内で生成出来ないので他から摂取する必要があるということです)。
これは私見でもありますが変に「あの油は害がある、あの油を摂ると健康に良い!」なんてあまり種類にこだわり過ぎるのもいかがなものかと?はい。
大事なのは『古い油は使わない(味も悪くなる)』『基本的にあぶら物を摂り過ぎない、あぶら物に偏らない』ことではないかと思いますがいかがでしょうか。
身体に良い!なんて言われて亜麻仁油やオリーブオイルを料理にかけて積極的に食べる程のものとは思えませんが。
そのまま油を飲んだり出来ませんしね。
使用するのであれば料理の趣味の範疇として使われるのがよろしいかと…はい。
*油脂(ゆし)とは
「油」→ 常温で液体状のもの
「脂」→ 常温で個体状のもの
どちらも植物性と動物性があります。
*オメガ6(リノール酸)悪い印象が喧伝されていますが悪玉コレステロールを他の油同様に下げると云われています。しかし善玉コレステロールも下げると云われていますので摂り過ぎ注意でしょうか。
*魚油(DHA,EPA)オメガ3になります。
*トランス脂肪酸 (摂り過ぎ過ぎによる健康被害(心疾患など)が注目され、マーガリンやショートニングなどに含まれており、マーガリンは「身体に悪影響がある」などと云われていましたが現在の国産マーガリンなどは大分改良されているのでトランス脂肪酸の問題はあまり心配ないとのことです)
結局は【取り過ぎない、偏らない】が良いのでは?