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風邪をひいたなら
風邪をひいたなら。
みなさんはどうされます?
普段健康な方が普通の風邪をひいたくらいなら、ちょと休養取りながら過ごして頂ければ、別段薬に頼らず放置したままで大丈夫でしょう。
とはいっても不快な症状でもあるし、「まぁ病院を受診するほどでも無いし、そんな時間もないよ」という方は市販薬をお飲みになるでしょうか?
でもちょっと待って下さいね。
普通、風邪薬といえばだいたい総合感冒剤を選んでしまうのでは?
確かにこれらの薬には「鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳、痰、喉の痛み、発熱、関節痛」など表記されている場合が多いと思います。
これらの症状がほぼ全て当てはまる場合はこの総合感冒剤でよろしいかと思いますが、例えば鼻かぜとちょっと喉の具合が…などの場合必要外の薬効成分が入っているわけですので余分ですよね。
「面倒だからこれでいいや」と選んでしまわずに、ご自身の症状に合わせた薬選びをされた方がよろしいかと思います。
鼻かぜ(急性鼻炎)だったら鼻炎用薬だけ、喉の痛みだったら喉の炎症を抑える薬、咳なら咳止め…というふうにですね。
風邪で病院を受診されたことがある方でしたらご存じでしょうが、総合感冒剤だけ処方されたなんてことは無いでしょう。
それぞれ症状に合わせた薬が処方されますでしょう?
そんなふうに考えて頂ければと思います。
【風邪の時の過ごし方】
●軽症であっても風邪をひいている時は、寒さに対して弱くなっていますので防寒対策を!
ちょっと厚着などをして寒くないようにして下さい。
暖房器具を使う場合は適度に温めましょう。
コタツなども温度設定が高いままでいると乾燥しますし、エアコンやストーブなら尚更ですね。
加湿したり時々、換気をして下さい。
車のヒーターを使う際は顔に直接あたると鼻、喉が乾燥しますの風向を足元にした方が良いですね、それと時々窓を開けて換気です。
●温かい水分をこまめに摂りましょう。
乾燥対策としてはもちろん、咳や発熱時なども水分を失われやすくなりますので要注意です。
特に普段から水分摂取量の少ないご高齢者でしたら、気づかぬ間に脱水症も併発してしまう場合もあります。
●眼を休める
あまり聞いたことが無いと思いますが、風邪をひいている時に眼を疲れさせると風邪の回復が遅くなる場合がありますよ。
仕事でPCを使い眼を酷使するような場合、出来るだけ休憩時間やちょっとした合間に眼をつむり休めましょう。
出来ればプライベートではスマホ、PC、TV、本などはちょっと控えめに…ですね。
蒸しタオルやペットボトルに適温のお湯を入れ、眼の周りを温め血行促進させるのもお勧めです。
あ、音楽を聴いたりなどの耳の使用は程々であれば大丈夫そうですよ。
●普段以上のことはしない。
身体の回復にはエネルギーを使いますので、まぁ出来れば必要以外のことはしないでちょっと身体も頭もぼんやりする位が良いのですけど、これは難しいでしょうかねぇ?
●食べすぎない。
上記と一緒で食べた後の消化にはけっこうエネルギーを消費しますので、栄養を付けようと食べすぎたり、消化の悪いものをあまり食べずにした方が無難ですね。
●禁酒禁煙。
まぁ、基本ですよね。
出来るだけがんばって頂ければと思いますが…。
●よく寝る。
これも基本ですね。
ある意味、一番大事なんではないでしょうか。
【風邪は万病の元?】
万病迄は無いにしろ、免疫が弱っていると風邪を引いてから2次感染として急性気管支炎や急性副鼻腔炎、肺炎などに時には移行してしまう場合もありますので油断は出来ません。
症状が変わったり、妙に風邪が長引いたり(通常は1週間や10日位までに回復します)、一旦回復した後にまた風邪をぶり返した?などの場合は病院を受信された方が良いかも知れません。
特に持病を持った高齢者の方は安易に市販薬に頼ったりするより、かかりつけ医に相談されますことをお勧めします。
風邪やインフルなどが流行っているようですね。
どうぞご注意を。
お大事に。
冬の養生
今年は秋から冬になっても気温が高めの日が多かったり、夏が過ぎた頃には既にインフルに罹る方が増えたり…と尚更『冬』になった感じが持ちにくいですね。
まぁ、今回は冬の健康についてなんですが、身心に影響を与える気候ポイントは何といっても「寒さ」と「乾燥」のセットメニューです。
寒さで身体がこわばり血行が悪くなりますし、空気の乾燥は人体内の乾燥も促進させますので粘膜バリアも弱まりやすく、免疫力も一層低下しやすくなります。
空気中の湿度が減ると(乾燥)とウィルスの働きが活発になりますのでご存じの通り風邪やインフルなどが流行り感染リスクが高まります。
身体には冬場は一層過酷な季節かも知れませんね?
で、当たり前の内容なんですがちょっと東洋医学的な観点も交えて冬の養生について簡単に述べてみます。
ただ東洋医学的養生は古い時代背景が元になっていますので、現代とは適さない点もあるかと思います。
ちなみに東洋医学的には冬は『腎』に季節と云われます。
これは腎臓だけ、あるいは泌尿器だけをさすのでは無く、生命力やら生殖機能、老化などの意味も含まれるそうです。
冬はこの『腎』なるものを損なわないように、養うことが肝心だとか?
なるべくエネルギーを浪費せず蓄えることが寒さを乗り切り、春に向けての準備になると考えるようです。
●早寝をして睡眠時間を多くとる。
これは季節は関係無いような気がしますが、四季の中でも殊更、冬は早寝を心掛けた方が良いとのことです。
毎日は無理でも、意識的に通常より30分でも早く寝る日を増やしましょうと云うことですね。
確かに睡眠をしっかりとることは身心の回復、リセットに一番の必須項目ですのでぜひ!
●『腎を』を養う食材を摂る、身体を温める食材を摂る。
『腎』は東洋医学的には「黒』を表しているという概念があるので、黒っぽい食材?の黒豆、黒ゴマ、きのこ類、海苔やわかめ、ヒジキ、昆布などの海藻類などを意識して食べるとか…。
う~ん、これはどうでしょうねぇ~?
別に食べることに問題無い食材ですが、なんか無理があるような概念だけって感じがわたしにはありますが。
身体を温める食材では冬の旬の野菜として根菜類がよく言われますね。
大根、カブ、ニンジン、ネギ、ゴボウなどなどありますがこれはどうでしょう?
もちろん旬の食材ですので美味しいですし、栄養価も高いので食べることに問題は無いですが、実際これらの食材をただ食べても身体が温まるわけはありませんし、食べ続けたとしても「寒がりで無くなった」「冷え性が改善された」なんてことは無いでしょうねぇ。
わたしの勝手な憶測では根菜類は冬は煮物や鍋料理などに使われることが多いので、そのため身体を温めるというイメージに結びついているのかな?と、はい。
『お勧めはみかん』
では冬の果物の代名詞といっても過言ではない、「みかん」はどうでしょう?
はい、「こたつでみかん」みたいなイメージは古いかなぁ?
わたしとしてはみかんは栄養価が高く冬にお勧めの食材です!
”こたつでみかん”は暖房の中に居続けると気付かない間に水分不足の状態になりやすいので、水分補給としてもみかんは役にたちますしね。
みかんの実の部分にはビタミンCやA、抗酸化物質、食物繊維などが多く含まれますし、ぜひ食べて頂きたいのが薄皮に白い筋みたいなものが付いていますでしょ。
あの部分にはビタミンPやヘスペリジンといった血流改善を促す栄養素が含まれていますので、白い筋を剝かないでぜひそのまま召し上がって頂きたいです。身体が温まるわけではありませんが冬にはもってこいの食材ですよ。
みかんが流通されている冬の間は1日に2~3個食べるのをお勧めです、それ以上食べるのは食べ過ぎ(糖質やカロリー的に)になりますのでコツコツ召し上がるのが大事ですね。
あ、みかんの注意点としては風邪で喉が痛いとか胃がもたれるなど感じている時は避けましょう。
みかんの酸が刺激を与え余計に具合が悪くなりますので。
●汗をかかない程度の運動
しっかり運動されている方には非常にもの足りないでしょうが、東洋医学的には余り汗をかかない程度に全身を動かす体操的なものと軽めのウォーキングなどが推奨されているようです。
なぜなら汗をかきすぎてしまうと体力が消耗されてしまい寒さに抗う為のエネルギーが不足してしまうのと、汗をかいた後しっかり拭いたりしないと湯冷め状態になり却って身体を冷やしてしまう怖れがあるからのようです。
また逆に動かないと血液の流れが滞りますので、身体を動かすことは重要ですね。
軽めに全身を動かすということでしょう。
理にかなっている気がします。
●食事量と塩分を少し多く
食べ過ぎは困りますが秋が深まる頃から年が開け大寒の頃までは春~秋迄の季節よりは食事量を少し多く摂る位の方が良いと思います。
秋から冬の頃って食欲が増しませんか?
食べることで熱が生産され温かくなりますし、脂肪を増やすのは保温効果が高まりますしね。
季節により食欲が増すのは本能の働きです。
では12月や年末年始に様々な行事などがあり飲食の機会が増える事はどうか?
これは本能とは全く関係無く、人間社会の問題なので要注意でしょう。
暴飲暴食になると後々体調不良を引き起こしたり、胃腸の疲労から免疫力が低下して感染症に弱くなったりしますのでね。
お酒類はビール好きの方は季節関係無いでしょうが、胃腸を冷やしますので焼酎のお湯割りや日本酒の熱燗も良いかも知れませんね。
もちろん呑みすぎ注意ですけど。
あと塩ですが、塩分制限を指示されている方を除いてちょっと塩分を少し多く摂取されることもお勧めします。
夏にも熱中症対策で水分と塩分補給を…と言われますが夏や冬などの両極の季節はやや多く摂取することは有用です。
その分、春や秋などの比較的穏やかな季節はやや控えめの方が良いでしょう。
ちなみに東洋医学的には『腎』は塩辛い味覚を意味しており、摂りすぎても少なさ過ぎて損ねると云われます。
●乾燥対策と水分摂取
乾燥対策にはまず部屋に寒暖計と湿度計両方用意しましょう(両方付いているタイプの物が販売されています)。
目安として冬場の室内の湿度は60%~70%位の範囲に保つのが快適でウィルスの活動を抑制するのに有効とされているようですので、それ以下になるようでしたら加湿して頂くことをお勧めします。
逆に70%以上になると室内にカビが発生しやすくなると云われておりますのでご注意を。
ところで快適な湿度は気温によって変わりますので冬などの乾燥しやすい季節は60%~70%位で、逆に夏などは30%~40%以下と云われます。
日本の夏は高温多湿でジメジメと不快になりますよね。
水分補給に関しては冬場はあまり汗をかかないし喉も渇きにくいと水分摂取を疎かにしがちだったり、空気中の水蒸気量がへり乾燥しているだけでなく、暖房器具の使用でより乾燥しますので自ずと体内の水分量も減りますので、常温の水、白湯、カフェインの少ないお茶類や汁物などでぜひ摂取を心掛けて下さい。
思いの他、水分不足による体調不良をもたらしている場合もありますし、特に基礎疾患をお持ちの方は隠れ脱水になりやすいのでお気を付け頂きたいですね。
某CMに『冬の私は弱いから』と云うキャッチコピーがありますが、わたしも寒さが苦手なのでよくわかります。
寒さに弱いみなさん、無事に冬を乗り越えましょうね。