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枕難民と頚の痛み
【枕難民】と云う言葉がありますが、一定数の方が枕を気にされているんでしょうか?
とは言っても普段から「頚や肩のこりや痛みが無い」あるいは「自覚されていない」方は別段、興味が無いでしょう。
気にされるのは「普段から頚や肩のこり、痛みがある」「起床時にこりや痛みを感じる」と言った方ですね。
枕の選び方は万人に共通とは行きませんが、ひとつの目安として
①低反発、高反発はあまり勧められない
②枕の中央が窪んでいる物はあまり勧められない
③枕の高さは標準的な体型の方で男性は約7~8㎝、女性で約5~6㎝位
④横向きに寝た時、どこも圧迫されない
⑤仰向けに寝てマットレスと頚の角度が5度、肩と頚の角度が10~15度
⑥素材は好みだが、比較的そば殻や羽毛が良い、など…
以上のような意見がありますのでご参考までに。
しかしどこまで影響するかは人それぞれですので、なんとも言えませんね。わたしとしては、多少の影響ではないかと思いますが。
まぁ、快適に睡眠がとれるならそれに越したことはないので、ご本人に合っているものが良いですよね。
といってくれぐれも枕コレクターになったり、高額な商品に手を出したりしない方がよろしいかと。
頚や肩のこり、痛みを改善する枕といったものは無いと思いますので過度の期待はしない方が良いと思います。
ちなみにわたしは枕に関して特には気にしていません。二〇リでテキトーに選んだ物を使っています。わりと満足です。
顎関節症
顎関節症は比較的若い年代に多く、男性よりも女性の方が多いと云われているようです。
代表的な症状として、
①顎を動かした時の痛み
②顎が開きにくい
③顎を動かした時、音がする
とのことです。
部位としては比較的軽いもので咀嚼筋(筋肉)の影響、それから関節包、靭帯といった関節周り、重度になると関節円盤(関節内部)のダメージとのことです。
原因としては歯ぎしり、くいしばり、ストレス、外傷などと云われています。
また顎関節症の方は頚、肩こり、頭痛、胃腸障害などのも併発しやすいようですし、顎の不快症状がさらにストレスを増し自律神経が一層乱れやすくなるようです。
当院では足の指や足首からの施術、頚の前、側面、後面、顔面部、頭部などを特に行い、痛みや顎の動きを調整し対処いたします(手技+氣功)。
外傷も原因の一つとされていますが、大分以前のことですが、勤務先のクリニックで元プロボクサーの施術をさせて頂くことがありました。
ボクサーですから当然、顔を殴られるわけで。試合を繰り返している間に顎を悪くしてしまったとのことでした。
最終的にそれらが元で引退を決意されたそうです。
大学付属病院の口腔外科に通院されていたがあまり思わしく無いので通院を止め、誰かの紹介でたまたまクリニックにいらしたとのことでした。
施術を繰り返し行わせて頂いたことで(大分かかりました)日常生活にはあまり支障が無い程度までに回復されたんです。
わたしも助かったと思いました。
帯状疱疹
帯状疱疹ってご存じですか?
コロナ禍で患者さんが増えたと言われています。
実際の統計上は分かりませんが、わたしも知人から「〇〇さんや〇〇さんなど」数人が発症したと聞いたりしましたが。
もっとも水疱瘡(水ぼうそう)に罹ったことのある人は帯状疱疹になる可能性はあるわけなんです。
それが何らかの理由で免疫の低下した時、発症しやすいようです。
免疫低下の要因としては「過労」「ストレス」「加齢」「ステロイド剤や免疫抑制剤の使用」「糖尿病や癌などの基礎疾患」と云われています。
基本的に左右どちらかの頭部、顔面部、胸部、腹部、背部、臀部などに発症しやすく、頚や腕、大腿部に発症する場合もあるようです。
最初は皮膚表面上に「ピリピリやチクチクした痛み」が多く、場合によっては「痒みや皮膚の違和感」を伴うことがあるそうです。
数日後には帯状に赤い小さなブツブツが出来きてきます。
初めての方は痛みが気になって何が悪いのかとまどうでしょうね?
ですから自分で痛む場所を時々、チェックして下さいね。
ブツブツが出来たら2~3日以内には皮膚科を受診して下さい。
診断されたら、抗ウィルス薬や消炎鎮痛剤が処方されます。
治療が遅れると合併症のリスクが高まると云われていますので。
帯状疱疹と云うのは上記しました様に水疱瘡(水痘)に罹った場合、それが治癒してもウィルスは神経節という場所に潜んで生き続け、免疫が低下した時に活性化して発症するとのこと。
神経に沿って痛みやブツブツが出来るわけですが、多いのは顔面部(三叉神経)や胸部~腹部~背部(肋間神経)と臀部~大腿部(坐骨神経)ですかね。
要注意なのは顔面部(三叉神経)です。眼の近くや耳の近くに出来ると重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
重篤化しない限りは、痛み(炎症)から皮膚症状(ブツブツが出来て、徐々にかさぶたになって行く)が治まり、3~4週間位で治癒となるわけですが、中には神経のダメージが大きかった方の場合(痛みが強く出た方や、高齢者の方、基礎疾患のある方、薬剤の影響のある方はリスクが高まると云われています)、後遺症として「帯状疱疹後神経痛」となることがあります。
帯状疱疹は治癒しているにもかかわらず痛みなどが残ってしまい、数か月~年単位続いてしまうまことがあります。
わたしが以前病院勤務していた時、多くの「帯状疱疹後神経痛」の患者さんにお目にかかったことがあります。
その時は皆さん、20代から30代前半の患者さん達でした。
高齢者の方の方がリスクが高いとはいえ、実際は年齢はあまり関係ないのかも知れませんね。
この場合、薬だけでなく「ペインクリニック」のある病院を受診し、ブロック注射を受けるのも有効と云われています。
ただ出来るなら帯状疱疹の時、痛みが凄く強い方などは試した方が良いと思います。
実はわたし、帯状疱疹に2回もなりました(通常は生涯に1回位とされています)。
最初は30才位の時。
発症の要因として心当たりがあるのは人間関係のこじれから来たストレスでしょう。
痛みは最初、頚の後ろ側から始まり、後頭部がチクチク痛み出しました。
この時は「あれっ、頚が痛むのか?」と思いました。
その1~2日後に痛む場所がナント「おでこ」に。
それから赤い小さなブツブツがおでこに。
今まで見たことないので「これはなんだ?」と。
勤務先の医師の診察を受けたところ、「帯状疱疹」と即断されました。
「そうか、これが帯状疱疹かぁ~」と。
でも、おかげさまで痛みもすぐに治まり治癒することが出来ました。
そして2回目は昨年、開業して半年後でした。
これはやはり開業疲れですかねぇ~。
今度は右の肋骨周辺でした。
チクチクした痛みが急に出てきて、「これはもしかして帯状疱疹?」と。
2日~3日目位にブツブツが。「やっぱりね」と。
取り敢えず皮膚科を受診。
1週間分(1日3回)の抗ウィルス薬と消炎鎮痛剤と軟膏を渡されましたが、消炎鎮痛剤は服用せず(飲むほどの痛みでもなかったので)。
抗ウィルス薬は1日1回とか2回を3~4日位飲んで止めてしまいました(他の人はマネしないでくださいね)。
軟膏だけは日に1回は塗続けました。
あとは自分で時々、自己治療(氣功)をやってました。
皮膚科の先生からは「治りが良いですね」と。
まぁ、おかげさまで今回も早めに治癒することが出来ました。
当院では帯状疱疹後神経痛の方にも治癒力を高める施術を行っております。
繰り返し施術(主に氣功)を行うことで回復が早まる可能性があります。
ご興味のある方はご相談下さい。
痛み止めの薬はどう?
今回の鎮痛剤に関しては頭痛や生理痛などを除いて腰や肩とか関節の痛みの場合について書いてみます。
基本的に慢性期の何らかの動作で痛むと言った症状にはほとんど必要性は無いですね。
やはり有効なのは急性期(痛み出して間もない期間)の強い痛みの時です。じっとしていても痛む(自発痛)とかギックリ腰で痛みが強くて動けないとか、五十肩の初期で夜も痛くて眠れないなど。
あと怪我の時の痛みなどです。
痛みなどの原因が治る訳ではないですけど痛みを少しでも和らげないとツライですから。
普通の鎮痛剤は大きく分けて非ステロイド抗炎症剤(NSAIDs:エヌセイズ)「ロキソニンとかボルタレンとかイブプロフェン」などが有名ですね。
病院でもよく処方されますし、市販薬にもあります。
抗炎症作用も強く、鎮痛解熱作用も高いが副作用(胃腸障害、肝臓障害、腎臓障害その他)の面が心配なので長期服用や頻繁に飲むのは問題が有りそうです。
もうひとつはアセトアミノフェン製剤です。上記のタイプの鎮痛剤と比較すると抗炎症作用はほとんど無いようです。おだやかな鎮痛解熱作用と副作用が割と少ない(あくまで非ステロイド抗炎症剤と比較してという意味ですので、やはり長期服用などは問題です)。
市販薬だと「タイレノールA」や「ラックル」などがアセトアミノフェンが主成分の薬です。病院での処方ですと「カロナール」が有名ですか?これらの薬はコロナワクチン接種の副反応の解熱剤として有名になりました(昨年は市販のタイレノールがだいぶ売れて品薄になったことが有りました)。
というわけで服用される場合(解熱剤としても鎮痛剤としても)は私はこちらの薬をお勧めします、
あと神経痛や痺れなどが強い場合(腕や脚など)、今は病院では上記の薬以外にプレガバリン製剤の「リリカ」(神経性疼痛障害の薬)が処方されることが多いようです。作用が強い分、副作用も強いようですね。
以前、この薬を服用されたことのある方(10人位)に伺ったところ、あまり効果を感じた人はいなかったです。
もちろん激しい神経痛などの方で効果を感じた方もいると聞いたことは有ります(私はお会いしたことは無いですが)。
むしろ副作用の面の話はよく聴きました。
当院に来院された方で(高齢者の男性)10か月位服用していたら吐き気と時々嘔吐で困ったが、服用を止めたらこれらが治まったというお話を伺いました。
薬は使い方が難しいですね。
湿布ってどう?
湿布薬って、日本人好きなんでしょねぇ?
歴史は江戸時代位からと言われているようですが(中国から伝わったとか)、当時とは成分はもちろん、役割も今みたいに肩こり、腰痛、関節痛、捻挫みたいな感じとは違ったのかもしれませんが、まだ伝統的のように残っていますから。
市販もされてますし、医療機関なら枚数制限はあるものの、保険適応で安く入手できますし飲み薬と違って安心お手軽に使用できますので。
ただ、はっきり申し上げて慢性の肩こりや腰痛などの凝りや痛みには残念ながら意味がないですねぇ。
湿布に治療効果は無いですから。
湿布を使用するのは、
①捻挫や打撲などの怪我の急性期の痛み対策
②腰でも肩でも急性期の強い痛み対策 (ちょっと動かしただけでも痛むとか)これ位でしょうか。消炎鎮痛成分が入っていますので。ですから期間限定ですね。
せいぜい4~5日から1週間位。それ以上は必要無いと思います。
あと冷(感)湿布とか温(感)湿布とかありますけど基本成分は一緒。
温湿布はトウガラシエキスが入っているので貼ると暖めているような気がするだけ。
刺激が強いので皮膚の弱い方はかぶれやすくなる可能性が高いです。
怪我などの急性期は冷感湿布一択。慢性的な方は温めるなら蒸しタオルが良いですよ。
まぁ、湿布だけで良くなるなら安上がりでいいんですけどねぇ…