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熱中症後遺症やら
ここ最近は熱中症や夏バテの記事を書いておりますが今回は熱中症の後遺症についてちょっと。
この後遺症ですが、マスコミ報道でワタシはあまり見かけたことが無いと思いますが皆さんはいかがですか?
熱中症警戒アラートとか、〇〇人が緊急搬送されたとか、死亡された方がいたなどの報道はよく目にしますけどね。
ご存じの通り熱中症は場合により最悪、生命の危険にまで及びます。
しかし生命は無事でも場合によっては数週間~数か月又は年単位で後遺症(後遺症にも軽度~重度迄あります)に見舞われるケースも存在します。
通常、軽度の熱中症ではあまりこのようなケースは少ないでしょうが、中等度~重度の場合は後遺症リスクは高くなります。
このように重症化したり、処置が遅れたりした場合、高体温により細胞への障害や体温上昇により体内の水分量が減少し各臓器に十分な血液が行き渡らなくなった結果、特に脳(中枢神経)や肺、心筋、肝臓、腎臓などに障害がもたらされる可能性があります(重度の後遺症)。
中でも脳(中枢神経)と腎臓、肝臓はダメージを受けやすいようです。
脳の後遺症として遅延性意識障害(意識が数か月に渡り回復しない)、高次脳機能障害(記憶に問題が生じたり、会話や文章の理解が出来にくい、意欲低下など様々な症状)
小脳失調(身体のふらつきや歩行障害など)、パーキンソン症候群(パーキンソン病と同様の症状)など。
決して不安を煽る訳ではありませんが、このように熱中症で重大な後遺症が残ってしまうケースも少ないとは言え存在する訳ですので決して侮れませんね。
ちょっと前の記事でも書きましたが以前、ワタシの知人が夜間自宅で熱中症になり、腎障害で数か月入院するはめになっていました。
まぁ、その方は糖尿病をお持ちの方でしたからリスクは高いですが、基礎疾患を持っていないから大丈夫という訳ではありませんので、はい。
次に、「隠れ熱中症」です。
もちろんこの名称は医学用語ではありません。
これは原因がわかりやすい熱中症のタイプと違い、何かよくわからずに不調(倦怠感、疲れやすい、頭痛、立ち眩み、めまい、食欲不振、ケイレン、朝起きるのがつらい…)が起きたが、結果的に原因は熱中症から来ていた、ということです。
これらは”暑さによる疲労の蓄積”と”発汗による脱水症状”により引き起こされるとされています。
通常の熱中症同様、高齢者や子供がリスクは高いですが若くて普段健康であっても”疲労”や”寝不足”、”呑み過ぎ”などによりリスクは高くなります。
〈身体初見からみた脱水状態の目安〉
●手の甲の皮膚を指でつまんで離し、戻るのに3秒以上かかる場合、脱水症の可能性あり
●手の親指の爪の部分を少し強めに押すと白くなりますが、押すのを止め赤みが戻るのに3秒以上かかる場合、脱水症の可能性あり
↑これらはあくまで目安です、参考程度に考えてください。
【最後に】
熱中症は一度なった方は再発リスクが高まると云われておりますので、軽症であっても高齢者や小児、基礎疾患などをお持ちの方は医療機関を受診される事をお勧めします。
現在、8月も後半になり暑さのピークを過ぎるかも知れませんが、9月も気温は高めなことでしょう。
現時点では不調は無かったにしても、暑さによる疲労など蓄積されているかも知れません。
当面の間、油断は出来ませんよ。
どうぞご注意下さい。