成田市の整体院
手技療法室 縁

 

初めまして。
手技療法室 縁(えん)です。
様々な不調を抱えているあなたへ。
ご自身の身体を労わってはいかがですか?
及ばずながらお手伝いをさせていただきます。
 0476-33-6243
お問い合わせ

ブログ

2024-10-16 18:06:00

頭痛持ちさん

女性 頭痛-min.jpg

 

前回は『薬物乱用頭痛』の記事でしたので、今回は頭痛の話題ということで…。

 

何でも日本では片頭痛持ちの方がなんと推計約840万人もいらっしゃるとか?

緊張型頭痛の方はそれ以上で1000万人を超えているとか?

 

代表的な慢性頭痛の2つですが、え~凄い人数ですね。

それぞれ個人により症状の軽重は違えど悩みを抱えている方は多いってことですね。

 

通りでドラックストアに鎮痛剤が多種類並んでいるのも納得です。

我慢しながらでも、薬を呑みながらでも仕事や家事などされている方は凄いです。

 

ちなみにワタシは痛みに弱いので、頭などが痛かったらなんも出来ません、なんも考えられません。

まぁ、普段頭痛が起きることは無いので助かっていますが。

 

頭痛持ちで自分の頭痛のタイプをご存じの方でしたら、今さらでしょうが取り敢えず簡単に説明を致します。

 

★『片頭痛

 

●原因ははっきりとは解明されていない、三叉神経の炎症や血管の収縮や炎症などの説が現段階では有力。

●”前兆”が起こる場合がある(片頭痛の方の約20~30%程度)

「目の前が光ってチカチカする、ギザギザした光ったものが見える、オーロラのようなものが見える…など」

 

●”予兆”(片頭痛の方の多くが経験する)

発作が起きそうな予感です。

「倦怠感、疲労感、眠気、生あくびが出る、頚や肩がこって辛い、無性に甘い物を欲する、妙にお腹が減って食欲が湧く、落ち込みやイライラ…など」

 

●発作は4時間~72時間位

●通常は月に1~2回程度だが、多い人では週に数回の場合もある。

●頭痛と伴に吐き気を催したり、嘔吐する場合もある。

 

●主に片側の頭痛(両側の場合もある)

●痛みは拍動性(脈をうつ感じの痛み)

 

●発作中は光や音、匂いに敏感になる(普段から比較的これらに対し敏感なタイプの方が多いようです)

●身体や頭を動かすと、症状が悪化しやすい。

 

●発作中は日常生活に支障が出る位の痛み(中等度~重度の頭痛)

●発作は月に1~2回位の場合もあれば、週に数回起きる場合もあり個々による。

 

●男女比 男性<女性(圧倒的に女性が多い、年齢的には30~40代が多い、高齢者は少ない)

●性格的には責任感が強い、完璧主義傾向、神経質傾向、繊細などの傾向がみられる事がある。

 

誘因となるもの

●遺伝しやすい

子供でも片頭痛になる(小学生でも片頭痛になるケースもありますが、10代後半位から発症するケースが多いようです)

 

●女性ホルモンの影響を受けやすい

生理の前後に発作が起きたり、妊娠中は片頭痛があまり起きなくなったりする場合があります。

出産をきっかけに片頭痛になる方もいらっしゃいます。

 

●気圧の変化や湿度など天候の影響を受ける場合がある。

気象病(天気痛)のような状態。

 

●ストレス

交感神経モードの状態から副交感神経モードの状態に変わった時など発作が起きやすい。

(週末の休日前や仕事が終わった夕方、緊張や集中していたことから解放された時など)

 

●飲食

お酒(特にワイン)飲酒は自分の適量を知っておくべきですね。

チョコレート、ハム、ソーセージ、チーズ、ナッツ、タバコ(これらは個人差があります)

 

カフェイン(少量でしたら逆に抑制効果があるようですが、量が多いと痛みが誘発される場合があるようです。

コーヒー、エナジードリンク、脂肪低下作用の効果を謳っている緑茶(トクホ)、総合感冒剤(風邪薬系)鎮痛剤等。

 

●睡眠の過不足

寝過ぎや寝不足どちらも影響するようです。

 

●人混み

気疲れでしょうか。

 

●空腹

血糖値の変動ですね。

3食食べて間食は控えめに、そして腹8分ですね。

 

●匂い(香水やら柔軟剤、タバコなどの化学物質の匂い)

●光(強い照明や点滅する光など)

●音

片頭痛の方は発作中はもとろんのこと、普段でもこういったものに対して過敏な方が多いように思われます。

 

併発していると片頭痛を悪化させる他の疾患

●慢性副鼻腔炎(蓄膿症)

●貧血

 

●甲状腺機能低下症

●甲状腺機能亢進症

●糖尿病(境界型であっても)など

 

 

子供の片頭痛

●親が片頭痛持ちの場合、遺伝する可能性が高い

●大人ほど特徴的な痛み方はせず、頭の片側がズキンズキン痛むというより頭全体の締め付けら感が強い場合が多い

 

●頭痛はいきなり始まり、短時間(1時間~半日)で治まる事が多い

●週末よりも週半ば位に頻度が高く、週末はあまり発作が起きない事がある●運動後、頭痛がおきる事がある(運動により血管が拡張する為)

 

●頭痛はそれほどひどく無いのに、腹部症状(吐き気、嘔吐、下痢)が強く出る場合がある

●低血圧傾向、めまい、立ち眩み、乗り物酔いしやすいタイプの子供は片頭痛持ちになりやすい可能性がある

 

●早いと幼稚園児位の年齢から頭痛がおきる場合がある

●女子の場合、初潮前後から痛みがはっきりと現れてくるケースが多い

 

 

★『緊張型頭痛

 

●後頚から肩周りの筋肉の持続的な緊張が原因とされ頭部から頚筋を中心とした頭全体が、締め付けられるように痛むのが特徴

●筋肉の緊張が高まると、筋肉内の血流が悪くなり、周りの神経が刺激されその結果、痛みが起こるとされている

 

●精神的ストレスや過労、疲労、同じ姿勢を取り続ける、運動不足などが影響している

●いったん頭痛が起きるとその痛みにより更に筋肉の緊張が高まり、頭痛が悪化するという悪循環に陥りやすい

 

●頚や肩のこりを伴うことが多く、他にふわふわしためまいや眼の疲れ、倦怠感が頭痛と共に現れる場合がある

●痛みはいつとはなしに始まり、ほぼ毎日だらだらと続くやすい

 

●1日の中では午後から夕方にかけて痛みが増す傾向が多い(疲労による)

●片頭痛のように身体を動かすと痛みが悪化したり、吐き気、嘔吐、匂いや音、光に過敏になるということは無い

 

●頭痛は人のより数か月から年単位で続くこともある

●緊張型頭痛には片頭痛のようには男女比(片頭痛は女性の方が多い)に差が無く、年代的には中高年が多いものの、子供から高齢者に迄幅広い年齢層に見られる

 

以上、それぞれの頭痛のタイプの違いを簡単に述べてみました。

 

★【あなたはどちらのタイプでしょう?

 

ご自身がどのタイプの頭痛なのか良く分からない?

実は頭痛のタイプを間違えていた!

 

このようなケースは以外に多くみられる事があります。

(もちろん片頭痛や緊張型頭痛以外の場合もあります)

 

①もしご自身の頭痛がどの頭痛か分からない、痛みがひどい、痛み以外にも他の症状がある、頭痛の頻度が多い…。

などそのような方。

 

②また、たまに痛みの為、鎮痛剤を服用している程度あればまだしも、頻繁に服用している、最近鎮痛剤の効きが悪くなった…などの場合は前回ご紹介した「薬物乱用頭痛」になっている可能性も考えられます。

 

上記のような方はぜひ『頭痛外来』を標榜している医療機関や『頭痛専門医』の医師に相談しましょう(内科ではありませんよ)。

安易に自己判断で市販薬や内科で処方される鎮痛剤に頼ってしまうのは考えものです。

 

●片頭痛であればトリプタン製剤(頭痛薬)が処方されるでしょうし、予防薬もあります。

 

★『セルフケア

 

●「片頭痛

痛みの発作中に自身で痛みを緩和させる方法は困難でしょう。

対処法としては薬以外では「静かな薄暗い部屋で横になり休む」「カフェインを少量摂る」「痛む場所や頸動脈部を冷やす」などでしょうか。

 

予防策としては「食事は3食規則的に摂る(血糖コントロールの為)」「睡眠は規則的に…寝不足や寝過ぎはしない」「先述しました食品類などが誘発要因であれば避ける」「過労、疲労を避ける」「ストレス対策」などでしょうか。

とはいえ中々難しい点もありますね。

 

●栄養素

片頭痛予防に有用とされる栄養素に「マグネシウム」「ビタミンB2(出来ればビタミンB群全般の摂取が望ましい)」「鉄(貧血傾向がみられる場合)」など。

マグネシウムとビタミンB群は「緊張型頭痛」の方にも有用です。

 

●漢方薬

片頭痛によく処方される漢方薬として「呉茱萸湯(ごしゅゆとう)」があります。

しかしこの薬単独では効果が出にくい方が少なからずおり、そのような場合「桂枝人参湯(けいしにんじんとう)」を併せて服用するとより効果が高まると云われます。

 

生理周期に伴う頭痛の場合、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)が有用な場合もあります。

こちらに紹介しました漢方薬は、あくまで症状に対して用いる方法であり比較的軽めの頭痛には有効な場合もありますが体質的な面を考慮したり、より症状が重い場合などは漢方専門医(医師)の処方を受けるのが望ましいです。

 

●「緊張型頭痛

 

「気分転換を行う」(精神的ストレスの軽減)

「適度な運動(ストレッチやウオーキングなど)」(血流を良くする、気分転換にもなる)

 

「頚や肩まわりを温める、入浴する」(血流を良くする、リラックス出来る)

「同じ姿勢で長時間作業をしない」(筋肉疲労の予防)

 

「眼を使い過ぎない」(スマホやPCの見過ぎなど注意!眼の疲労は頭痛の誘因になります)

「高すぎる枕に注意」など。

ご存じの内容が多いでしょうが、これらは予防、対応策として推奨されています。

 

●栄養素

片頭痛と同様です。

 

●漢方薬

片頭痛と同じ漢方薬で対応されています。

他には葛根湯(かっこんとう)、釣藤散(ちょうとうさん)、柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼつれいとう)などがあります。

ただ、どれが適しているかを判断するのは難しいでしょう。

 

ご注意

 

ご自身の頭痛が「片頭痛」か「緊張型頭痛」か?はっきりと分かりやすい症状であれば自己判断も出来るかもしれませんが、実際難しい点もあります。

例えば緊張型頭痛でも吐き気を伴うことがありますし、緊張型の特徴である頚や肩こりなどは片頭痛でも起きる場合が多いです

片頭痛の痛みが頚や肩の筋肉を緊張させてしまうことはよくあります)

 

また、ご存じ無い方も多いかも知れませんが、実は「片頭痛」の方は「緊張型頭痛」を併発しているケース(混合型)も多く見受けられます。

こうなってしまうとどちらのタイプの頭痛なのかわかりにくですね。

 

ワタシの知る例では、同一姿勢を取り続けての作業で筋肉疲労を起こし、軽い緊張型頭痛が起き、それが引き金になり片頭痛を誘発されていた方もいらっしゃいました。

また「薬物乱用頭痛」に陥ると片頭痛の方でも脈打つ痛みから緊張型頭痛のような頭全体を締め付けられる痛みにかわってしまうケースもあるようです。

 

このようにどの頭痛か判断がつきにくい場合もあるという事ですね。

 

整体などでは?

 

頭痛の中では純粋な「緊張型頭痛」は施術を重ねることにより比較的、痛みの緩和改善が見られやすいでしょう。

「片頭痛」の発作中の痛みの緩和は困難の為、発作の無い時に施術を行い痛みの起きにくい状態にする必要があります。

 

また片頭痛の場合、先述しました通り緊張型頭痛との混合型のケースが多いので緊張型の面が解消されただけでも片頭痛の痛みも楽になるでしょう。

 

最後に

 

今回、一次性頭痛(機能性頭痛 ← 特定の病気を原因としていない、いわゆる慢性頭痛)の中でも代表的な片頭痛と緊張型頭痛を取り上げました。

もう一つの「群発頭痛」と言われるタイプの頭痛は取り上げませんでした(ワタシがこの群発頭痛の方と今迄お会いしたことが無い為です)。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2024.11.21 Thursday