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シン,お酒の事情
暮れから年始にかけてのこの期間は特にお酒を呑む機会が多くなると思いますが、お楽しみになられましたか?
なに?いつも呑んでるから楽しいって?
以前にもお酒についてブログを書いたことがありますが、今回もまたお酒の事情について書きます。
ただしちょっとお酒のマイナス面に関してですので…はい。
最近のことですが、「アメリカ政府(保険福祉省)から予防可能な癌の原因になっているのも関わらず、消費者のリスク認識が低いとして警鐘の為、アルコール飲料のラベルに癌リスクの警告を含めるよう勧告した」と。
しかしこれを実施するためには議会の承認が必要となるため、当然業界からの反発がみられるでしょうからなかなか難しいらしいですけど。
【アルコールによる健康被害】
アルコールの健康被害といえば肝臓…といったようなイメージがありますね。
アルコール性肝障害と云われるものです。
代表的な疾患
●脂肪肝(お酒の呑みすぎだけでは無く、食べ過ぎや糖尿病からくるものも増えているそうです)
ほとんど無症状の為、他の目的で腹部エコー検査を受けたときに見つかるケースが多いようです。
飲酒が原因でなった脂肪肝は禁酒することで比較的治癒しやすいとのこと。
●アルコール性肝炎
脂肪肝にまでなっていてもお酒を呑み続けているとこの状態になってしまうリスクが高いとのこと。
症状として「倦怠感、発熱、黄疸」があります。
そのうえアルコール性肝炎と診断された時点で既に依存症になっている可能性が高いとも云われますの大変なことです。
●肝硬変
上記のような疾患になっても断酒せずにお酒を吞み続けていたりすると肝硬変のリスクが非常に高いと云われます。
肝硬変は肝臓の機能がほとんど失われ、症状としては「腹水、黄疸、吐血」などがみられほぼ回復困難とされていますが、アルコール性のものは完全な断酒により回復の可能性もないわけではないようです。
しかし肝臓癌になるリスクも極めて高いとのこと。
…とは申しましても、実際お酒を呑んでの肝臓疾患のリスクは「日本酒換算でほぼ毎日のように日本酒3合(女性で2合)を呑んでいた場合、約3年でアルコール性脂肪肝になるリスクが高まり、日本酒7合(女性4合)を約10年続けていると肝硬変になるリスクが高い」といわれています。
【アルコールの量は?】
う~ん、実際どうなんでしょう?
ワタシ、日本酒はほとんど呑めないので日本酒換算ですとあまりピンと来ないのですが。
ここで必要になるのは純アルコール量となります。
日本酒1合(約180ml)の純アルコール量は20gとなります。
※アルコール度数〇度と缶や瓶のラベルに表記されている数値とは違いますよ。
日本ではこの20gが1日のアルコール摂取量上限の目安とされています。
つまり日本酒だったら1合迄ということですね。
他のアルコール飲料の場合
*ビール ロング缶(約500ml)
*ワイン グラス2杯弱(約200ml)
*ウィスキー ダブル1杯(約60ml)
*焼酎 グラス半分(約110ml)
これ位までが純アルコール20mlの目安とされています。
これ、どうでしょう?
ビールならロング缶3本位が日本酒3合位となりますが、チャンポンで呑むともっと少ない量でも行きそうですね。
宴会などの呑み会などでしたら行きそうですけど、普段からでしたらやはり呑みすぎではないでしょうかね。
ただしこの数値は平均的な目安でありますので、もっと少ない量で呑んでいてもアルコール性脂肪肝や肝炎になる場合もありますので油断出来ません。
【がんとの関係】
多量の習慣的飲酒は常識的に考えても身体に良く無いとは誰でも考えることでしょうが、最近の国内外の研究では1日に1~2合位の飲酒でも習慣的に続けていると発癌リスクが未飲酒の人と比べて高まると云う研究結果が出ているそうです(調査機関は10年)
※これも上記しました1日の純アルコール量です。
リスクの高まるがんは「口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肝臓がん、大腸がん」と云われています。
日本の調査結果では特に「食道、肝臓、大腸」とのこと。
また女性の場合、男性と比べると平均的にはアルコール分解酵素が少ない為、影響をより受けやすく「乳がんや子宮頸がん」などのリスクも高まると云われています。
しかし飲酒だけががんのリスクを高める要因では無いですし、呑まない(呑めない)人でもがんにもなりますし呑んでる人でも大丈夫な人もいるわけですし…ねぇ。
取りあえずリスクは下げるに越したことはないので、出来るだけ量は少なく、休肝日を多く取ったり、お酒を呑む時は水も合間に飲んだり、どんな肴(つまみ)食べるか考えたりとされた方がよろしいようです。
【認知症への影響は?】
これまた最近の海外(米、英)の研究結果によると、なんと少量(缶ビール350ml)程度の純アルコール量(約14g)でも習慣的に呑んでいると「脳全体」が委縮しやすくなるとのことですよ…怖ろしい!
とはいっても解剖学的レベルでの萎縮であり、また認知症(アルツハイマー型など)の脳の萎縮は前頭葉や側頭葉の主要部分の萎縮がみられるということで直接的にはあまり影響は無さげなようですが。
ただし、心配な点あるんです。
脳は老化とともに多少なりとも脳全体的に萎縮傾向がみられるとのことですがアルコールはこれを促進させやすいリスクがあるとのこと。
う~ん、そう考えると何かしらの脳の機能は衰えやすくなるかも?ですね。
もちろん他の要因も影響することは間違いありませんけど。
【酒は百薬の長】
気持ち良く酔っている時は”百薬の長”かもですが、実際はなかなか難しいですね。
とは言っても健康リスクばかり考えても却って不健康になってしまいそうですし。
「飲み二ケーション」(死語か?)のような言葉もあったりしましたから楽しく過ごすツールとして役立つ面もあったりしますから。
呑むにしても自他に迷惑(身体の健康やマナー、他人への対応など)をかけないよう節度ある呑み方が必要でしょうね~。
ちなみにワタシは年齢とともにあまり呑めなくなって来ました~
呑む機会もあまり無いですけど…はい。