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変形性膝関節症あるある
変形性膝関節症のよくある話(あるあるですね)を簡単に書いてみます。
①高齢者のなる病気?
確かに若年者には無く、中高年以上から徐々になり始め、基本的にほぼ高齢者の方の病気です。
しかし高齢者が全員なるわけでは無いので、加齢は大きな要素の一つです。
これは間違いない訳です。
②太りすぎは膝を悪くする?
確かに肥満でしたら身体には良くないですけど、肥満でなければ(多少太っている位でいたら)、体重が膝にかかって悪くするということは余りないでしょうね。
むしろこれは皮下脂肪ばかり多くて筋肉量が少なすぎたり、太っていて動くの少ない為の運動不足の問題でしょうか。
また皮下脂肪が多すぎると体内で炎症物質が出やすくなるとも云われます。
あとは人によっては飲食物の摂取量や質の問題も絡んできますね。
ただ変形性膝関節症は痩せていてもなりますし、単純に見た目の問題ではないですね。
③筋力不足は膝を悪くする?筋トレは予防や改善に役立つ?
言うまでもなく適切に筋力(筋肉量)はあった方が良いです(姿勢を保ったり、行動するのに役に立ちます)。
しかし単純に筋力が弱いから膝が悪くなる、では無いですし筋トレやってれば予防も出来るし、また膝関節症になっても筋トレやれば良くなってしまうと言うものでは無いので。
そう簡単な理屈だったらいいんですけどね。
まぁ、それはそれ、これはこれで考えた方が良いかと。
もちろん色々な意味で筋力や筋トレ大事ですよ、役に立ちます。
注意点として関節の痛みが強い時やそれ程では無くても痛みを引き起こす運動(散歩もです)は止めましょう。
その辺は状況判断が必要です。
④やはり軟骨の問題?
レントゲンを撮ると、軟骨が減っていて隙間が狭くなっていたり、とげ状になっていることを指摘されるかも知れません。
脚の骨に微小な骨折がおこり、その小さな破片が滑膜を刺激し炎症が起こる→痛みが起きる、水が溜まる場合もと説明されるかも知れません。
確かに軟骨は減少するんですね(決して擦り減ったりはしません、減少です)。
しかし加齢とともに多くの方は軟骨も減ってきますし、減ったからといって必ずしも痛みが出たり不具合が生じるわけでは無いです。
ですから原因では無く、要因の一つですね。
⑤軟骨に良いと云われるサプリは?
これは残念ながら効果はないです。
コンドロイチンとかコラーゲンとか…。
これらは普通のたんぱく質として吸収されてしまします。
あとカルシウムも別に効果は無いですよ。
軟骨は増えません(元には戻りません)
⑥ヒアルロン酸注射は?
別のページにも書きましたけど、わたしが聞いてる範囲では満足している方は少ないですね。
1クールで5回位、注射を打ちますけど効果の出る方はこの間で変化を感じていますし、あまり効果が出なかった方が2クール、3クールと続けてもどうなんでしょうか?
多分整形外科では勧めれるでしょうが。
間違っても軟骨が元に戻ったりはしませんよ。
⑦膝の水を抜くのは?
別に癖になることも無いでしょうし、抜けば抜くほど水が溜まりやすくなることも無いでしょうけど。
水が溜まると膝の曲げ伸ばしもやりにくい、脚が重いなど不快ですので溜まっている間は数回位抜くのは大丈夫と思います。
ただ漠然と繰り返すものでは無いと思います。
治療では無いですから。
炎症がある限り水は溜まりやすいのでそちらが治まる治療でないとしょうがないですね。
⑧正座は膝に悪い?
というか、膝が悪くなると正座が辛くなりますし、関節が拘縮(固まって可動域が制限される)すると無理ですから。
初期のうちに(痛みがあまり出ていない時から)関節可動域訓練として浴槽の中とか、おしりと踵の間に座布団とかクッションを挟んで正座の練習をしたほうが良いですよ。
ちなみに普段正座をしている人は膝を悪くしやすいと云う話がありましたが、そんなことはありませんよ。