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息(いき)てますか?
息抜き、息が詰まる、息が長い、息巻く…など息にまつわる身体言語も多くあります。
ご存知の通り、食べ物などはそれなりの期間は食べなくても死ぬことはありませんが、息(呼吸)が出来なかったら短時間で死んでしまいますよね。
まさに息が絶える。
このように大事なはずの呼吸ですが、激しい運動などで呼吸が荒くなったりでもしなければ我々は普段、全く気にしませんね。
そう、呼吸は意識しなくても勝手に自律神経が行ってくれています。
自律神経は内臓を動かすなど意図しなくても自動で行ってくれるわけですが唯一、呼吸だけは自律神経お任せと意図的にも行える二刀流です。
逆に言えば、呼吸を操作することで自律神経にも影響を与えることが出来るということです。
しかし我々現代人は上半身に偏った作業動作ばかりが多く、姿勢も背中を丸め、肩を内側に巻き込む不良姿勢になりがちです。
これらが胸回りを圧迫し呼吸に悪影響を与えますし、感情面でもイライラ、セカセカしたり心配、不安になったり緊張したりと…。
余計に交感神経系は緊張して来て呼吸が浅くなります。
身心両面から呼吸が乱れがちです。
呼吸が上手く行えないことにより常に軽い酸欠状態になっていることで、血行が悪くなったり代謝低下や自律神経が乱れやすくなったりと身心両面に何かしらの影響が出やすくなると云われます。
それに基本の鼻呼吸が上手く行えず、口呼吸の増加もみられるようですし、コロナ禍でマスク着用の為、一層呼吸に悪影響を及ぼしているようです。
では何とかせねばと考えて、ラジオ体操みたいに深呼吸や耳にしたことがある腹式呼吸を思い浮かべ、真似をしてみたりと。
しかし残念ながらそう上手くは行かないのです。
まずはしっかりと胸式呼吸(普通の呼吸)が出来るようにしていかないといけませんね。
呼吸は肺などが勝手に動いて行うのでは無く、呼吸筋と呼ばれる筋肉達が自律神経の作用で働くことで肺などを動かすわけです。
主の筋肉は肋骨周りの筋肉と横隔膜で補助的な筋肉は頚とお腹にある筋肉です。
今は呼吸筋トレーニングの情報がネット上や書籍などでも紹介されていますので、それらから始めたほうが良いですね。
有名どころの腹式呼吸や時々〇〇式呼吸法などが紹介されますが、そう簡単に出来ません。
大分、習慣的に訓練しないと難しいですし、自己流だと尚更難しいと思います。
指導者についてレッスン出来れば良いのですが、独学でやる場合は研究と試行錯誤を必要とするかも知れません。
興味のある方や自律神経の不調を抱える方、身体を調整したい方などは呼吸筋トレからでも実践してみてはいかがでしょうか?
まぁ、わたしとしては上記のものも良いのですが、まず自分が浅い、早い呼吸になっているのを観察することから始められるのをお勧めしたいです。
日常生活の中で例えば時間を決める、1~2時間おきに行う、何かの後(トイレなど)に行う、あるいは気付いた時でも良いのですが自分の呼吸の観察をしてから「い~ちぃ、に~いぃ、さ~ん…」とゆっくり10迄数えて呼吸を整える。
特に緊張やプレッシャーのかかってる時、不安心配のある時、怒りや一心になり息をつくのを忘れている時など、感情や思考が乱れてきた時にやってみて頂きたいと思います。
呼吸を整える恩恵はわりとありますよ!
「生きる」は「息(いき)る」
「生きがい」は「息(いき)がい」
「勢い」は「息(いき)おい」
かも?ですね。