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自然治癒力について
自然治癒力と云う言葉はご存じでしょうか?
当院も施術に関して「自然治癒力の補助、後押し」などと謳っております。
自然治癒力に関して現代医学ではあまり語られることはありませんが、東洋医学やその他の療法、施術などで比較的使われたりすることが多い言葉です。
簡単に云ってしまえば生物が生まれながらに持っている病気や怪我などを治す機能です。
①自己再生機能 ← 擦り傷が自然に治ったり、風邪を引いても自然と治ったりします。
②自己防衛機能 ← 病原菌などから身体を守るなどの機能 ← つまり免疫です。
基本的にこれらの働きがなければどんな治療(薬や手術など)や施術も無意味になってしまいます。
つまり生命の無い肉体(死体)になにを施しても役に立たないわけですね。
わたしは自然治癒力=回復力=生命力と考えております。
わたしなどが行います施術もこれらの力に替わるものでは当然無く、あくまでちょっとした補助、後押しなどになるだけです。
また施術そのものでこれらの力を高めることは不可能です。
医療や薬も同様です。
自然治癒力(回復力)だけでは足りない時に薬を使用したり、切り傷なども自然に治癒するのが困難な場合、縫合したりします。
例えば手術で癌などを取り除いたりした場合でも、やはりこれらの力が必要ですね。
しかしこの自然治癒力は先天的に持って生まれる訳でして全く個人差があります。
残念ながらAさんとBさんとCさんでは違っていますので強い方もいれば、そうでない方もいらっしゃいます。
簡単に言えば生まれつき身体が丈夫な方もいれば、そうでもない方もいるということですね。
ただし生まれてからの生活のあり方で大分違って来ますから心しましょう。
せっかく丈夫に生まれて来ても、健康負債を抱えるような生活を続けているとある時期に身心を病んだりもしやすくなりますし、弱く生まれついても養生し身心を鍛えたりしていけばそれなりに丈夫になったりするものですから。
またこの自然治癒力(回復力、生命力)はどんなに気を付けていても、残念ながら年齢と共に必ず低下します。
10代の時と高齢になった時で同じということはありえませんよね。
若い時は結構無理が利きますし、夜更かしして睡眠不足でも翌日何とかなったりしますけど、段々年齢を重ねて行くと無理が出来なくなって来ますから。
これはいわゆる体力というよりも若さゆえの生命力の強さということです。
ですから治癒力低下の速度を出来るだけ緩やかに、なお且つ現在の状態よりは一段上げるつもりで養生して頂きたいと思います。
最後の決め手は生命力です。
生きている限りはね。
どうぞご自愛下さい。