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自律神経失調症2
さて、前回からの続きになります。
もし、ご自身で自律神経失調症?かなと思われた場合、まずは病院などの医療機関を受診して下さい。
その際ですが、ご自身で一番気になっている症状、強く出ている症状の診療科に行きましょう。
大概、一般内科を受診されることが多いと思わエれますが、場合によっては脳神経内科や耳鼻科、眼科の場合もあるでしょうし、複数の診療科を受診される場合もあるでしょう。
これは自律神経失調症というものは血液検査やレントゲン検査などをすれば診断がつくものでは無いためです。
自理神経の働き具合を診る自律神経機能検査という方法や自律神経計測器などもありますが一般的に行われることは無いと思われます。
行われるとすれば余程、専門的な医療機関でしょう。
それにこれらの検査で問題があれば即、自律神経失調症と確定される訳では無いですので。
まず大事なことは、その気になっている症状、状態が他の疾患(身体的、精神的)から来ているものではないか鑑別することです。
例えば自律神経失調症に多くみられる倦怠感や疲労しやすい…という症状は他の疾患から来ている場合も非常に多いわけです。
背後に重篤な疾患が潜んでいた…なんてことがあると大変ですからね。
一般内科を受診した場合ですと問診と症状に対して疑われる疾患の検査をして特別異常を特定出来なかった時に自律神経の問題を指摘されるケースが多いでしょう。
これを除外診断と言います。
簡単に言うと消去法ですね。
これらの可能性が無いから、おそらく残りはこれだろう…という感じです。
必要に応じて、例えばめまい、ふらつき、痺れなどがあれば耳鼻科や脳神経内科を紹介されることもあると思いますし、心療内科を紹介される場合もあるでしょう。
ちなみに心療内科とはストレスなどの要因が身体の不調を引き起こす場合の診療科です。
精神科とに違いが明確にある訳では無いですが、内科とあるように精神症状だけでなく身体症状も併せ診るということですね。
まぁ、大半は精神科の医師が行っている医療機関が多いですけど。
あとは内科の医師の場合もあるようですが。
心療内科は形態としてはクリニックが多いですけど、一般内科などと比較するとより患者さんと医師の相性と言いますか合う、合わないという部分も大きいと思われます。
また治療でも薬物治療のみのクリニックもあれば、カウンセリングや認知行動療法などの心理療法を取り入れているクリニックなど様々なので自分に合う医師、医療機関を探されるべきでしょう。
では最初から心療内科に受診するのが良いかと言えばそれはチョットですね。
上記しましたように、まずは普通の医療機関で診察を受けてからですよ。
心療内科はその後で…ですね。
しかし、心療内科でもどうなんでしょうね?
薬物治療の場合、例えば不眠なら睡眠導入剤や精神症状があると抗不安薬、抗うつ薬などでしょうか。
自律神経調整薬もありますね。
漢方薬を処方される場合もあります。
これらの薬は確かに必要な場合もありますし、効果的な場合もあるでしょう。
といって皆が良い結果が出ている訳でも無さそうですよ。
自律神経から来る不調、手ごわいですね。
個人差も大きいですし実際問題、すぐに改善という訳にも行かないことが多いと思われますが、じっくりとしっかりと改善に向けて取り組んで頂きたいと願います。
ご本人にも生活リズムの見直しや運動、食事栄養素、気持ちの向き合い方など無理の無い範囲で取り組んで頂く必要があるでしょう。
その上で我々のような代替医療的なものを取り入れて頂ければと考えます。
ちなみに当院では自律神経の不調の方には特に頭部、頚部、腹部を主に、後は他の症状に応じて施術を行っております
最後になりましたが自律神経とは意図しなくても生命維持に必要な部位(内臓の働きや血圧、脈拍、呼吸などなど)に働き、調整している神経です。
まさに自律しているわけですね。
あ、呼吸だけは自律神経の関与だけでなく意図しても動かすことが出来ますね。
「補足」
自律神経失調症と一見、似た様な症状を引き起こす疾患に貧血(特に隠れ貧血)と甲状腺疾患(甲状腺機能低下症やバセドウ病など)などもありますし、意外と見逃しやすい疾患ですので、注意が必要です。