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赤ちゃん整体?
最近、赤ちゃん(乳幼児)整体というものを知りました。
産後間もない方でしたら、ひょっとしてご存じかも?
「ベビーマッサージ」などもありますが、これはお母さんがスキンシップの手段として役立ちそうですね。
基本、お母さんが行うことに意味がありますので、教室などに参加して習われるのも良いかも知れません。
お母さんのストレス解消にも役立ち、お子さんとのコミュニケーションを図り、精神の安定や睡眠の改善や便秘などの改善にも有用だとか。
発育を促す作用もあるとか?ですがこれは結果がすぐにわかるものではないのでどうなんでしょう?
なかには資格を取ることを勧める講座があったりするようですが、いや、別に必要無いでしょう、この民間資格は。
また「マタニティマッサージ」というのもあります。
お腹が大きい時にマッサージをするわけですが、これはご主人が行うことに意義がありますね。
夫婦のコミュニケーションを深め、胎児にも好影響を与えると思います。
何らかの症状がある場合は、第三者の介入も必要でしょうが基本的にはお二人でどうぞ、です。
やはり肌のふれ合い、ぬくもりは大事ということでしょう。
さて整体なんですが、これ必要ですか?
第三者の介入ですから何らかの問題があるということでしょうけど…。
ベビーマッサージのように便秘や消化機能を高める、発育促進から頭の形(斜頭症、短頭症など)を矯正、向き癖、夜泣き、発達障害…など謳っている施術家の先生もおられるようですが…。
え~本当かなぁ?
赤ちゃんの大半は身体に歪みがあるとか、産後すぐに整体をした方がいい、お母さんも一緒に矯正を受けた方がいい~なんておっしゃる施術家先生もおられるとか。
う~ん?
効果や結果は個人差がありますので何とも言えませんが、斜頭症などに対応出来る施術家の先生も少数派ですがおられるとは思います。
が、それ以外で標ぼうされている方の多くはどうでしょうかねぇ?
わずかにセミナーに通っただけで臨床経験も殆ど無い場合が多いのではないでしょうか。
実際、乳幼児に練習出来る機会など、そうそうある訳ありませんからね。
練習する機会があまり無いまま、いきなりぶっつけ本番じゃ患者さんは怖いですよ~。
普通の大人の方を相手にするわけではないですから。
しかし、この整体業界も今までみたいに「腰痛だ~、肩こり、神経痛だ~」みたいな分野だけだと市場が狭くなってしまっているから、近年は「猫背やらO脚やら小顔」から
「ダイエット」など美容系やら「骨盤矯正」、「マタニティ」系の不妊、産後骨盤矯正、赤ちゃん系またはアトピーなども対象にしたりして凄いですね~。
もう何でもあり、みたいな。
悪く言えば無節操でしょうか?
例えば骨盤も大事な部位なのは間違いないでしょうけど、「骨盤矯正」なんてワードは日本の整体ビジネス業界特有でしょ。
骨盤だけどうにかすれば何とかなる、なんてことはそうそうないでしょ。
しかも骨盤矯正を謳いながら腰椎を矯正?したりしてる先生もいたりで。
産後骨盤矯正なんてどなたがブームを作ったのやら。
出産して半年以内に骨盤矯正しないと大変なことになる…なんて思い込んでいる方はいませんか?
骨盤が開いたまま閉じ無いとか、このままだと体型が戻らない、太ってしまう~とか?
腰痛や体調不良は骨盤の歪みが原因だから矯正しないと!なんてね。
しかし産後骨盤というワードが流行る前は誰も矯正なんて受けて無かったわけですよね。
産婦人科の先生からは骨盤が~なんて言われて無いでしょ。
産後暫くしても体調の問題がある場合は整体でもなんでも受けてみる選択肢はあり、でしょう。
産後骨盤などに関係無くですね。
また不妊整体はどうなんでしょ?
場合によっては施術を受けて体調が良くなり、妊娠の確立が高まるなんてことはあるかも知れません。
しかしこれ、不妊整体というネーミングはどうなんでしょうか?
さも、これを受ければ妊娠しやすくなるなんてイメージを持たせてしまうのでは?
そうなると誇大表現と指摘されるのではないかと。
不妊の場合、大半の方が不妊治療を受けられているでしょうから、妊娠した場合でもどちらが効果があったのかわかりません。
つまり整体単独でやらない限りほんとの効果はわかりませんが、不妊で悩んでいらっしゃる方は結果が伴えばどちらでも良いと、きっとお考えになるでしょう。
上手く妊娠出来れば施術家先生は整体の効果があった…と自慢げに思うかも?知れませんが、上手く行かなかった時はなんて言うのかなぁ?
返金制度を謳っている整体院さんもありますが、さすがに不妊整体ではそれは無理でしょうね。
このように色々とありますが、大半は市場拡大、ビジネス戦略でしょうね。
他院との差別化をはかり集患(客)をする…ということでしょう。
マタニティ系だと不妊系の場合はなんにしても上手く出産迄いければ、お母さんの産後矯正やら赤ちゃん系、ついでにお父さんやらご家族、ママ友までターゲットを狙えますし、赤ちゃん(乳幼児)系から始めた場合はお子さんが一人で通院するわけ無いので、お母さんやお父さん、ご家族、ママ友まで同じく取り囲もうと考えられますね。
もちろん、なんにしても良い方向に持っていけるなら何の問題もありませんが、出来もしないで煽っているだけなら誇大広告、煽り広告になってしまいます。
ま、確かにわれわれもビジネスなのは間違い無いですが、この辺は注意したいところですね、
ところで産婦人科の先生や、産婦人科の看護師さんやら助産師さんなどからしたら、このようなマタニティ系整体ってどう思われるんでしょう?
ぜひ、聴いてみたい気がします。