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体質改善は出来る?
体質改善ってわりと聞く言葉ですよね?
でも、はたして体質改善って出来るんでしょうか?
アレルギー体質とか太りやすい体質とか…一般的にはわりと体質って言葉が使われますが。
で体質とは?
基本的には「遺伝的要因と環境要因との相互作用で形成される総合的な性質」だそうで。
なんか難しいですね。
つまりは先天的(生まれつき)なもの+後天的なもの(生活習慣や生活環境、社会環境、時代的影響など)によって出来上がった身心の状態というところでしょうか。
体質改善をそれなりに出来るのはやはり後天的な面に対してでしょうね~。
先天的なものに対しては中々、難しいでしょうか。
とはいっても後天的な部分に対して改善策を実施して行くことによっても身体の調子を良くしたり疾患の発症リスクを下げたり、場合によっては先天的なものに対して多少なりとも好影響を与えられる可能性もあるかもしれませんので行う価値は十分にあるでしょう。
例えばお酒が飲めない、強いなどは生まれ持った要素(アルコール分解酵素の量)が強いと云われます。
だから全く下戸のままの人もいれば、アルコール分解酵素の量が少なくともお酒を呑んでることでそれなりに呑めるようになる人もいますね。
何となくこんな感じでしょうか??
ま、お酒を呑めるようになることが良いかどうかは別にしてw
ところで体質改善といっても個々によって状況や状態、環境が違いますので具体的なことは言えませんが基本的な点は生活習慣を変化させることになるでしょうね。
ちなみに現代医学的にはあまり体質という言葉は使われませんし、さほど重要視されないですが、東洋医学などは比較的、体質面を考慮することが多いですね。
【遺伝】
先天的といえば遺伝といったところでしょうか。
難しい意味はさっぱりわかりませんが、普通に容姿や血液型、性格、食や嗜好品の好みなど両親、祖父母など近親者に似通るのは皆さん、ご理解されてることでしょう。
現代医学でも遺伝性疾患と云われるものは相当数あるようです。
おおざっぱに分けて
①後天的要因は殆ど無く、遺伝的要因が主たる疾患
あまり馴染が無いような疾患が多いようです。
②遺伝的要因+後天的要因が引き金になりやすい疾患
馴染がある疾患ですと高血圧、糖尿病、片頭痛、リウマチ、アルツハイマー型認知症…など。
もっとも死亡原因として多い癌は医学的には遺伝的要因は5~10%位で後は後天的要因が主とされているようです。
遺伝しやすいものとしては大腸癌、乳癌、泌尿器癌(前立腺、膀胱、腎臓など)、脳腫瘍などがあるとのことですね。
ただワタシの経験上ですが、医学的には云われてないような普通の腰痛や肩こり、関節痛(膝や股関節、肩など)も診断名はともかく近親者に似るケースが多いと思うんです。
癌だって部位は違えども癌になる人が多い家系だったり、脳血管障害や心疾患もそうではないですかね。
医学的(科学的)には遺伝と云う言葉が使われますが、ワタシとしましては「血のつながり」「家系的な影響」などと考えた方がしっくりくるような気がします。
それだけ体質や疾患も似通る場合があるということでね。
とはいってもあくまで確率論の話なので、家系的に多いからといっても皆が発症するわけでは無く、完全に遺伝性の高い疾患でなければ後天的要因を改善したりすることで大きく変わる訳ですので心配はいらないでしょう。
そして近親者や家系に多い体質や症状、疾患を情報として捉え、ご自身も確立的にはそういった要素を持ってる可能性があるとして対策を前もって取られることが賢明かなぁ~とワタシは考えます、はい。
脚組は?
脚組姿勢をすると「骨盤が~」「背骨が~」歪む~なんて云われたりすることがあるようなんですが…どうなんでしょ?
ま、確かにこの姿勢だけ切り取ってみると骨盤や背骨を捩じっていますので、歪んでしまいそうな気がしますが?
しかしちょっと脚を組んだ位で簡単に歪んだり捻じれたりなんてしないでしょ…とワタシは思いますが。
歪みがあるなら脚を組む以前に既に歪んだりしているのでは?
という訳でワタシ個人の見解としては別段、歪みがどうのという問題は気にしなくてはいいのではないかと、はい。
では何も問題無いかというとイヤイヤ。
まずはお行儀が悪いww.
は、別にしまして内臓や鼠径部の血管などを圧迫しますので、組むなら短時間で止めるようにしたほうがよろしいかと考えます。
それと同じ側の脚ばかり組むのでは無く交互にしたりですね。
それと脚を組むということは椅子やソファーなどに座っている場合が殆どですよね。
座っている姿勢そのものが大体、腰を丸くしやすいのでお腹や鼠径部、臀部などを圧迫するわけですので、その上脚を組むと余計に圧迫されますので、まぁご注意下さい。
また、今は世間では座りすぎに対しての健康リスクが取り沙汰されているようです。
”座りすぎは寿命を縮める可能性が~”なんて。
なんでも日本人は平均して1日の中でかなり座っている時間が長いと云われているようですが、寿命まではちょっとどうなの?とも思いますが…。
しかしなんにしても座りすぎは問題ありますでしょうね。
座りすぎの弊害としてよく云われるのが「下肢の筋肉が働かせない為、血流や基礎代謝が低下。その為、高血圧や糖尿病、心疾患、脳卒中などの生活習慣病や肥満、骨粗鬆症などの発症リスクを高める可能性がある。またメンタル面の不調を引き起こしやすくなったり、子供の認知の発達に影響を与えたり、高齢者の認知症リスクを高める」など。
他にも背もたれに腰を丸め寄りかかるようにして座ることで腰痛や頚、肩こりになりやすいなどと云われますね。
確かに長時間運転しているドライバーさんなど腰が悪い方多いですよね。
いやデスクワークの方や運転手さんなど心配になってしまう話です。
ではどうすればいいの?
ということでよく云われるのが「30分に1回位は立ち上がって少し歩くとか、座位で足首や足指を動かしましょう、日常の中で小まめに動きましょう、骨盤を立てるようにして座り直しましょう」などでしょうか。
普段からちょこちょこ動いたり、また運動不足を解消しましょう…というところでしょうかね。
では逆に立ちすぎはどうか?
これはこれで「頚や肩、腰、脚(股関節、膝関節など)を痛めやすい」「足がむくみやすい」「下肢静脈瘤になりやすい」「疲労がたまる」などなど…。
結局、「〇〇っぱなし」が問題なわけですね。
人間は動物ですからやはり固定した姿勢はキツイ、しんどいです。
とはいってもお仕事などで業種、業態によりそうそう自分の自由に行かない場合も多いですから、ほんとにおつかれ様です。
ちなみにワタシが今の仕事で唯一、恵まれているのは座ったり立ったり歩いたりが自由に出来ることだけです、はい。
ツボ健康法はどう?
「ツボ」
わりと有名?なワードですが、何となくわかったような、わからないような。
今回はツボとは?ではなく「ツボ押しセルフ健康法」に関してです。
だいぶ以前から「〇〇の症状には◯◯のツボ」「このツボは〇〇に良い」なんて、一般向けの書籍やら健康雑誌に紹介されたりしてました。
今ではあんまり無いかな?
今でしたら、ブログ記事やyoutubeにも紹介されているものもありますかね。
で、どうなんでしょう?
ツボ押しセルフ健康法は役に立ちますでしょうか?
しかし押すにしたって、ほんとにツボにあたっているのかわからないでしょうし、またどの方向にどの位の角度で押せばいいのか?
どの位の圧で、どの位の時間行えば良いのか?あまり説明もされていないようですし、結局適当に押す感じになりませんかね。
結論を私見で申しますと、多少は有用な点はありますが大半は難しいのでは無いでしょうかね~?
教科書的にこのツボの適応症は「〇〇」「〇〇」…なんて書いてあっても、ただ押すだけで改善なんてことはちょっとね…残念。
とはいえこの健康法は危険性もありませんし、お金もかかりませんし、ご興味がある方はやってみるのも良いかも? です。
何かしら変化が見られたらラッキーですもんね。
最後に誤解無きよう申しあげますが、今回の記事は「ツボ」というものに対しての問題ではなく、又鍼灸施術など施術者が行うことに対しての問題でも無く、あくまでセルフ健康法に対しての内容です。
五本指靴下はいかがですか?
五本指靴下を愛用されている方はいかがですか?
指先が丸い靴下と比べて、何か違いを実感されています?
五本指の効果としてよく云われているのが以下のような点だそうです。
・足の汗の不快感や臭いの軽減・
・水虫対策(予防)
・足指が動きやすくなるので血流促進され冷え対策として
・歩行の改善
・スポーツなどのパフォーマンス向上
・外反母趾、内反小趾予防
…など。
いかがですか?
人によっては「良かった~」から「良くわからない」や「足が痛くなった」など感想はいろいろ。
「メリットがある」から「デメリットがある」など意見もそれぞれあるようですが、どちらかというと悪い側の意見の方がちょっと少ないでしょうか?
まぁ、このような物はなかなか白黒つけられないことが多いでしょうから、ご自身が一定期間試してみてどう感じるかで判断するしか無いのではないでしょうか。
しかしですねぇ、私見なんですが五本指靴下履いても普通に靴を履いたらあまり意味が無いような気がするのですが…。
靴の中では結局、どの靴下履いても一緒では?
指の動きが制限されますから。
下駄や草履などの鼻緒が付いた履物なら違うでしょうけどね。
ちなみにワタシも以前、半年間位五本指を履いていたことがあったんですが、残念ながら特に何かしらの効果を感じることは無かったですね~。
むしろ足の指を一本ずつ入れるのが面倒でストレスだらけ。
イヤになりましたので、もう履いていません。
あ、なんかネガティブな意見になってしまいスミマセン。
あくまで個人的感想なので…。
風邪に葛根湯?
前回から続く漢方の話です。
ところで『風邪に葛根湯』なんて広告よくありますね?
さてどうなんでしょうか?
普通の医薬品(西洋薬)には風邪薬という薬はありませんね。
通常は便宜的に使われている名称です。
風邪症状などで病院を受診した場合、発熱時は解熱剤、咳があれば鎮咳薬、痰絡めば去痰剤、鼻水鼻づまりには鼻炎薬など症状に応じて別々の薬を処方されますでしょ。
漢方の場合も同じで症状に合わせて、あとは瘦せ型で体力が無い(虚証)とかガッチリ型で体力がある(実証)とかその中間位(中間証)などと体質タイプに分けて薬を選出します。
専門的にはもっと複雑なんですけどね。
漢方の専門家にはお叱り受けるかも知れませんが、葛根湯も本来はガッチリタイプ(実証)向きの薬とされていますが、特に持病が無い一般成人が普通の風邪などの短期間の服用であれば体質タイプは無視して症状に合わせて服用して大丈夫ですよ。
他の風邪症状に適合する漢方薬も同様です。
で、風邪にどうかですが効能書きには風邪の初期症状:頭痛、鼻水、寒気などと記載されていますが、私見ではホントに「なんか風邪でも引きそう」といった感じの時に速攻で1~2日服用したら効果的と思いますが、「しっかり風邪引いた~」となったらあまり効果的とは言えないとワタシは思いますねぇ。
風邪症状が出たら、せいぜい服用するのは3日頃迄として改善されないようでしたら、止めて別の薬に変更された方がよろしいかと思います。
【エキス剤とドリンク剤タイプ】
市販の葛根湯はエキス剤と液体タイプが販売されていますが、基本成分的には同じでドリンク剤タイプはちょっと飲みやすくする為に味がついています。
どちらを選んでも大丈夫なんですが、吸収はドリンク剤タイプの方が良いかも?です。
ただ値段が高いのでコスパがねぇ~ちょっと。
エキス剤を白湯に溶かして速攻飲むのがお勧めですね。
【葛根湯の適応疾患は?】
西洋薬は単体で多方面の症状や疾患に対応するというのはあまり無いですが、漢方薬の場合は一つの薬で複数の症状や疾患に対応出来ることが多くありまして、葛根湯でしたら
インフルエンザや新型感染症の初期、筋肉のコリから来る頭痛、肩こり、結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、じんましん…などと云われています。
ただ、これらの疾患に関しては風邪やインフルの初期などと違い、漢方的診断(検査)を行い、患者さんに適合するか判断しないと難しいと思います。
まぁ、筋肉疲労などからの肩こりなどでしたら一定期間(2週間位迄)お試しされても良いかもです。
【風邪症状のその他の漢方】
・桂枝湯(けいしとう):基本、葛根湯と同じようなタイプの薬ですが、こちらは「虚証」タイプ(痩せていて体力の比較的弱いタイプ向けです。
葛根湯が服用して胃がもたれるなど、合わないと思ったらこちらの薬がよろしいかも。
・麻黄湯(まおうとう):風邪やインフルエンザ、新型感染症などの熱の出始めに。
・麦門冬湯(ばくもんどうとう:痰の少ない咳あるいは痰が切れにくい乾いた咳などに。
急性気管支炎、気管支喘息やドライマウスなどに用いられたりします。
・五虎湯(ごことう):黄色い痰が絡む、強い咳に。
上記の麦門冬湯が痰が少ない咳向きで、こちらは痰が絡む咳向きです。
・銀翹散(ぎんぎょうさん):喉の痛み。
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう);水っぽい鼻水、くしゃみ、鼻づまりなど、風邪やアレルギー性鼻炎に。
以上、葛根湯はじめこれらの薬は普通にドラッグストアで販売されています。
大手メーカーは「ツムラ」や「クラシエ」でしょうか?
価格は「ツムラ」製薬品の方がちょっと高めです。
ちなみに内科などでツムラの漢方を処方されることがありますが、同じ薬がドラッグストアでも販売されていますよね。
これ、なにが違うのかというと市販薬は副作用のリスクを減らすため医家用の処方薬よりも成分量もしくは全体の分量を少なくしているためです。
これは漢方薬に限らず全ての薬がそうなんです。
【注意点】
風邪症状の為の漢方薬を複数併せて服用しないで下さい。
例:葛根湯+麻黄湯など。
なぜなら薬に含まれている成分に同じものが入っていた場合、重複してしまいますので過剰摂取となり副作用のリスクが懸念されるためです。
一般医薬品(西洋薬)の風邪薬との合わせ飲みも避けた方が良いでしょう。
例、麦門冬湯(咳)+咳止め薬など。
【最後に】
「風邪は万病のもと」なんて言葉がありますが、1週間から10日過ぎても改善がみられないような場合は病院を受診しましょう。
例えば鼻症状などは治まっているのに咳や痰が長引いている ←2次感染で急性気管支炎など。
一旦、風邪は治まったのに数日してから再度、微熱、倦怠感、片方の鼻から黄色や黄緑っぽいどろっとした鼻汁や痰が出る ←2次感染で急性副鼻腔炎など。
このように風邪から他の疾患に変わっている場合もありますし、高齢者の場合などは、微熱なのにぐったり気味(高齢者は熱が高く出ない場合が多い)で「肺炎」になっていたり、普段あまり水分を取らない高齢者が風邪を引き、微熱や咳症状があり尚更、水分不足となり「脱水」となり倦怠感、下肢に力が入らない、食欲低下などの症状が出る場合もあります。
どうぞ油断なさらずに注意深くなさって下さい。