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脚組は?
脚組姿勢をすると「骨盤が~」「背骨が~」歪む~なんて云われたりすることがあるようなんですが…どうなんでしょ?
ま、確かにこの姿勢だけ切り取ってみると骨盤や背骨を捩じっていますので、歪んでしまいそうな気がしますが?
しかしちょっと脚を組んだ位で簡単に歪んだり捻じれたりなんてしないでしょ…とワタシは思いますが。
歪みがあるなら脚を組む以前に既に歪んだりしているのでは?
という訳でワタシ個人の見解としては別段、歪みがどうのという問題は気にしなくてはいいのではないかと、はい。
では何も問題無いかというとイヤイヤ。
まずはお行儀が悪いww.
は、別にしまして内臓や鼠径部の血管などを圧迫しますので、組むなら短時間で止めるようにしたほうがよろしいかと考えます。
それと同じ側の脚ばかり組むのでは無く交互にしたりですね。
それと脚を組むということは椅子やソファーなどに座っている場合が殆どですよね。
座っている姿勢そのものが大体、腰を丸くしやすいのでお腹や鼠径部、臀部などを圧迫するわけですので、その上脚を組むと余計に圧迫されますので、まぁご注意下さい。
また、今は世間では座りすぎに対しての健康リスクが取り沙汰されているようです。
”座りすぎは寿命を縮める可能性が~”なんて。
なんでも日本人は平均して1日の中でかなり座っている時間が長いと云われているようですが、寿命まではちょっとどうなの?とも思いますが…。
しかしなんにしても座りすぎは問題ありますでしょうね。
座りすぎの弊害としてよく云われるのが「下肢の筋肉が働かせない為、血流や基礎代謝が低下。その為、高血圧や糖尿病、心疾患、脳卒中などの生活習慣病や肥満、骨粗鬆症などの発症リスクを高める可能性がある。またメンタル面の不調を引き起こしやすくなったり、子供の認知の発達に影響を与えたり、高齢者の認知症リスクを高める」など。
他にも背もたれに腰を丸め寄りかかるようにして座ることで腰痛や頚、肩こりになりやすいなどと云われますね。
確かに長時間運転しているドライバーさんなど腰が悪い方多いですよね。
いやデスクワークの方や運転手さんなど心配になってしまう話です。
ではどうすればいいの?
ということでよく云われるのが「30分に1回位は立ち上がって少し歩くとか、座位で足首や足指を動かしましょう、日常の中で小まめに動きましょう、骨盤を立てるようにして座り直しましょう」などでしょうか。
普段からちょこちょこ動いたり、また運動不足を解消しましょう…というところでしょうかね。
では逆に立ちすぎはどうか?
これはこれで「頚や肩、腰、脚(股関節、膝関節など)を痛めやすい」「足がむくみやすい」「下肢静脈瘤になりやすい」「疲労がたまる」などなど…。
結局、「〇〇っぱなし」が問題なわけですね。
人間は動物ですからやはり固定した姿勢はキツイ、しんどいです。
とはいってもお仕事などで業種、業態によりそうそう自分の自由に行かない場合も多いですから、ほんとにおつかれ様です。
ちなみにワタシが今の仕事で唯一、恵まれているのは座ったり立ったり歩いたりが自由に出来ることだけです、はい。
ツボ健康法はどう?
「ツボ」
わりと有名?なワードですが、何となくわかったような、わからないような。
今回はツボとは?ではなく「ツボ押しセルフ健康法」に関してです。
だいぶ以前から「〇〇の症状には◯◯のツボ」「このツボは〇〇に良い」なんて、一般向けの書籍やら健康雑誌に紹介されたりしてました。
今ではあんまり無いかな?
今でしたら、ブログ記事やyoutubeにも紹介されているものもありますかね。
で、どうなんでしょう?
ツボ押しセルフ健康法は役に立ちますでしょうか?
しかし押すにしたって、ほんとにツボにあたっているのかわからないでしょうし、またどの方向にどの位の角度で押せばいいのか?
どの位の圧で、どの位の時間行えば良いのか?あまり説明もされていないようですし、結局適当に押す感じになりませんかね。
結論を私見で申しますと、多少は有用な点はありますが大半は難しいのでは無いでしょうかね~?
教科書的にこのツボの適応症は「〇〇」「〇〇」…なんて書いてあっても、ただ押すだけで改善なんてことはちょっとね…残念。
とはいえこの健康法は危険性もありませんし、お金もかかりませんし、ご興味がある方はやってみるのも良いかも? です。
何かしら変化が見られたらラッキーですもんね。
最後に誤解無きよう申しあげますが、今回の記事は「ツボ」というものに対しての問題ではなく、又鍼灸施術など施術者が行うことに対しての問題でも無く、あくまでセルフ健康法に対しての内容です。
五本指靴下はいかがですか?
五本指靴下を愛用されている方はいかがですか?
指先が丸い靴下と比べて、何か違いを実感されています?
五本指の効果としてよく云われているのが以下のような点だそうです。
・足の汗の不快感や臭いの軽減・
・水虫対策(予防)
・足指が動きやすくなるので血流促進され冷え対策として
・歩行の改善
・スポーツなどのパフォーマンス向上
・外反母趾、内反小趾予防
…など。
いかがですか?
人によっては「良かった~」から「良くわからない」や「足が痛くなった」など感想はいろいろ。
「メリットがある」から「デメリットがある」など意見もそれぞれあるようですが、どちらかというと悪い側の意見の方がちょっと少ないでしょうか?
まぁ、このような物はなかなか白黒つけられないことが多いでしょうから、ご自身が一定期間試してみてどう感じるかで判断するしか無いのではないでしょうか。
しかしですねぇ、私見なんですが五本指靴下履いても普通に靴を履いたらあまり意味が無いような気がするのですが…。
靴の中では結局、どの靴下履いても一緒では?
指の動きが制限されますから。
下駄や草履などの鼻緒が付いた履物なら違うでしょうけどね。
ちなみにワタシも以前、半年間位五本指を履いていたことがあったんですが、残念ながら特に何かしらの効果を感じることは無かったですね~。
むしろ足の指を一本ずつ入れるのが面倒でストレスだらけ。
イヤになりましたので、もう履いていません。
あ、なんかネガティブな意見になってしまいスミマセン。
あくまで個人的感想なので…。
赤ちゃん整体?
最近、赤ちゃん(乳幼児)整体というものを知りました。
産後間もない方でしたら、ひょっとしてご存じかも?
「ベビーマッサージ」などもありますが、これはお母さんがスキンシップの手段として役立ちそうですね。
基本、お母さんが行うことに意味がありますので、教室などに参加して習われるのも良いかも知れません。
お母さんのストレス解消にも役立ち、お子さんとのコミュニケーションを図り、精神の安定や睡眠の改善や便秘などの改善にも有用だとか。
発育を促す作用もあるとか?ですがこれは結果がすぐにわかるものではないのでどうなんでしょう?
なかには資格を取ることを勧める講座があったりするようですが、いや、別に必要無いでしょう、この民間資格は。
また「マタニティマッサージ」というのもあります。
お腹が大きい時にマッサージをするわけですが、これはご主人が行うことに意義がありますね。
夫婦のコミュニケーションを深め、胎児にも好影響を与えると思います。
何らかの症状がある場合は、第三者の介入も必要でしょうが基本的にはお二人でどうぞ、です。
やはり肌のふれ合い、ぬくもりは大事ということでしょう。
さて整体なんですが、これ必要ですか?
第三者の介入ですから何らかの問題があるということでしょうけど…。
ベビーマッサージのように便秘や消化機能を高める、発育促進から頭の形(斜頭症、短頭症など)を矯正、向き癖、夜泣き、発達障害…など謳っている施術家の先生もおられるようですが…。
え~本当かなぁ?
赤ちゃんの大半は身体に歪みがあるとか、産後すぐに整体をした方がいい、お母さんも一緒に矯正を受けた方がいい~なんておっしゃる施術家先生もおられるとか。
う~ん?
効果や結果は個人差がありますので何とも言えませんが、斜頭症などに対応出来る施術家の先生も少数派ですがおられるとは思います。
が、それ以外で標ぼうされている方の多くはどうでしょうかねぇ?
わずかにセミナーに通っただけで臨床経験も殆ど無い場合が多いのではないでしょうか。
実際、乳幼児に練習出来る機会など、そうそうある訳ありませんからね。
練習する機会があまり無いまま、いきなりぶっつけ本番じゃ患者さんは怖いですよ~。
普通の大人の方を相手にするわけではないですから。
しかし、この整体業界も今までみたいに「腰痛だ~、肩こり、神経痛だ~」みたいな分野だけだと市場が狭くなってしまっているから、近年は「猫背やらO脚やら小顔」から
「ダイエット」など美容系やら「骨盤矯正」、「マタニティ」系の不妊、産後骨盤矯正、赤ちゃん系またはアトピーなども対象にしたりして凄いですね~。
もう何でもあり、みたいな。
悪く言えば無節操でしょうか?
例えば骨盤も大事な部位なのは間違いないでしょうけど、「骨盤矯正」なんてワードは日本の整体ビジネス業界特有でしょ。
骨盤だけどうにかすれば何とかなる、なんてことはそうそうないでしょ。
しかも骨盤矯正を謳いながら腰椎を矯正?したりしてる先生もいたりで。
産後骨盤矯正なんてどなたがブームを作ったのやら。
出産して半年以内に骨盤矯正しないと大変なことになる…なんて思い込んでいる方はいませんか?
骨盤が開いたまま閉じ無いとか、このままだと体型が戻らない、太ってしまう~とか?
腰痛や体調不良は骨盤の歪みが原因だから矯正しないと!なんてね。
しかし産後骨盤というワードが流行る前は誰も矯正なんて受けて無かったわけですよね。
産婦人科の先生からは骨盤が~なんて言われて無いでしょ。
産後暫くしても体調の問題がある場合は整体でもなんでも受けてみる選択肢はあり、でしょう。
産後骨盤などに関係無くですね。
また不妊整体はどうなんでしょ?
場合によっては施術を受けて体調が良くなり、妊娠の確立が高まるなんてことはあるかも知れません。
しかしこれ、不妊整体というネーミングはどうなんでしょうか?
さも、これを受ければ妊娠しやすくなるなんてイメージを持たせてしまうのでは?
そうなると誇大表現と指摘されるのではないかと。
不妊の場合、大半の方が不妊治療を受けられているでしょうから、妊娠した場合でもどちらが効果があったのかわかりません。
つまり整体単独でやらない限りほんとの効果はわかりませんが、不妊で悩んでいらっしゃる方は結果が伴えばどちらでも良いと、きっとお考えになるでしょう。
上手く妊娠出来れば施術家先生は整体の効果があった…と自慢げに思うかも?知れませんが、上手く行かなかった時はなんて言うのかなぁ?
返金制度を謳っている整体院さんもありますが、さすがに不妊整体ではそれは無理でしょうね。
このように色々とありますが、大半は市場拡大、ビジネス戦略でしょうね。
他院との差別化をはかり集患(客)をする…ということでしょう。
マタニティ系だと不妊系の場合はなんにしても上手く出産迄いければ、お母さんの産後矯正やら赤ちゃん系、ついでにお父さんやらご家族、ママ友までターゲットを狙えますし、赤ちゃん(乳幼児)系から始めた場合はお子さんが一人で通院するわけ無いので、お母さんやお父さん、ご家族、ママ友まで同じく取り囲もうと考えられますね。
もちろん、なんにしても良い方向に持っていけるなら何の問題もありませんが、出来もしないで煽っているだけなら誇大広告、煽り広告になってしまいます。
ま、確かにわれわれもビジネスなのは間違い無いですが、この辺は注意したいところですね、
ところで産婦人科の先生や、産婦人科の看護師さんやら助産師さんなどからしたら、このようなマタニティ系整体ってどう思われるんでしょう?
ぜひ、聴いてみたい気がします。
風邪に葛根湯?
前回から続く漢方の話です。
ところで『風邪に葛根湯』なんて広告よくありますね?
さてどうなんでしょうか?
普通の医薬品(西洋薬)には風邪薬という薬はありませんね。
通常は便宜的に使われている名称です。
風邪症状などで病院を受診した場合、発熱時は解熱剤、咳があれば鎮咳薬、痰絡めば去痰剤、鼻水鼻づまりには鼻炎薬など症状に応じて別々の薬を処方されますでしょ。
漢方の場合も同じで症状に合わせて、あとは瘦せ型で体力が無い(虚証)とかガッチリ型で体力がある(実証)とかその中間位(中間証)などと体質タイプに分けて薬を選出します。
専門的にはもっと複雑なんですけどね。
漢方の専門家にはお叱り受けるかも知れませんが、葛根湯も本来はガッチリタイプ(実証)向きの薬とされていますが、特に持病が無い一般成人が普通の風邪などの短期間の服用であれば体質タイプは無視して症状に合わせて服用して大丈夫ですよ。
他の風邪症状に適合する漢方薬も同様です。
で、風邪にどうかですが効能書きには風邪の初期症状:頭痛、鼻水、寒気などと記載されていますが、私見ではホントに「なんか風邪でも引きそう」といった感じの時に速攻で1~2日服用したら効果的と思いますが、「しっかり風邪引いた~」となったらあまり効果的とは言えないとワタシは思いますねぇ。
風邪症状が出たら、せいぜい服用するのは3日頃迄として改善されないようでしたら、止めて別の薬に変更された方がよろしいかと思います。
【エキス剤とドリンク剤タイプ】
市販の葛根湯はエキス剤と液体タイプが販売されていますが、基本成分的には同じでドリンク剤タイプはちょっと飲みやすくする為に味がついています。
どちらを選んでも大丈夫なんですが、吸収はドリンク剤タイプの方が良いかも?です。
ただ値段が高いのでコスパがねぇ~ちょっと。
エキス剤を白湯に溶かして速攻飲むのがお勧めですね。
【葛根湯の適応疾患は?】
西洋薬は単体で多方面の症状や疾患に対応するというのはあまり無いですが、漢方薬の場合は一つの薬で複数の症状や疾患に対応出来ることが多くありまして、葛根湯でしたら
インフルエンザや新型感染症の初期、筋肉のコリから来る頭痛、肩こり、結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、じんましん…などと云われています。
ただ、これらの疾患に関しては風邪やインフルの初期などと違い、漢方的診断(検査)を行い、患者さんに適合するか判断しないと難しいと思います。
まぁ、筋肉疲労などからの肩こりなどでしたら一定期間(2週間位迄)お試しされても良いかもです。
【風邪症状のその他の漢方】
・桂枝湯(けいしとう):基本、葛根湯と同じようなタイプの薬ですが、こちらは「虚証」タイプ(痩せていて体力の比較的弱いタイプ向けです。
葛根湯が服用して胃がもたれるなど、合わないと思ったらこちらの薬がよろしいかも。
・麻黄湯(まおうとう):風邪やインフルエンザ、新型感染症などの熱の出始めに。
・麦門冬湯(ばくもんどうとう:痰の少ない咳あるいは痰が切れにくい乾いた咳などに。
急性気管支炎、気管支喘息やドライマウスなどに用いられたりします。
・五虎湯(ごことう):黄色い痰が絡む、強い咳に。
上記の麦門冬湯が痰が少ない咳向きで、こちらは痰が絡む咳向きです。
・銀翹散(ぎんぎょうさん):喉の痛み。
・小青竜湯(しょうせいりゅうとう);水っぽい鼻水、くしゃみ、鼻づまりなど、風邪やアレルギー性鼻炎に。
以上、葛根湯はじめこれらの薬は普通にドラッグストアで販売されています。
大手メーカーは「ツムラ」や「クラシエ」でしょうか?
価格は「ツムラ」製薬品の方がちょっと高めです。
ちなみに内科などでツムラの漢方を処方されることがありますが、同じ薬がドラッグストアでも販売されていますよね。
これ、なにが違うのかというと市販薬は副作用のリスクを減らすため医家用の処方薬よりも成分量もしくは全体の分量を少なくしているためです。
これは漢方薬に限らず全ての薬がそうなんです。
【注意点】
風邪症状の為の漢方薬を複数併せて服用しないで下さい。
例:葛根湯+麻黄湯など。
なぜなら薬に含まれている成分に同じものが入っていた場合、重複してしまいますので過剰摂取となり副作用のリスクが懸念されるためです。
一般医薬品(西洋薬)の風邪薬との合わせ飲みも避けた方が良いでしょう。
例、麦門冬湯(咳)+咳止め薬など。
【最後に】
「風邪は万病のもと」なんて言葉がありますが、1週間から10日過ぎても改善がみられないような場合は病院を受診しましょう。
例えば鼻症状などは治まっているのに咳や痰が長引いている ←2次感染で急性気管支炎など。
一旦、風邪は治まったのに数日してから再度、微熱、倦怠感、片方の鼻から黄色や黄緑っぽいどろっとした鼻汁や痰が出る ←2次感染で急性副鼻腔炎など。
このように風邪から他の疾患に変わっている場合もありますし、高齢者の場合などは、微熱なのにぐったり気味(高齢者は熱が高く出ない場合が多い)で「肺炎」になっていたり、普段あまり水分を取らない高齢者が風邪を引き、微熱や咳症状があり尚更、水分不足となり「脱水」となり倦怠感、下肢に力が入らない、食欲低下などの症状が出る場合もあります。
どうぞ油断なさらずに注意深くなさって下さい。




